瀧時人side




地下駐車場まで2人で並んで歩く。



控えめに言って爆発しそうだ。



静まれ心臓。



閑散としたコンクリートの地下駐車場に、ヒールと革靴の音が響く。



こんな夜中にあまりも心配すぎて(ちょっとタイミング見計らって待ってた)、送るとは言ったものの、



可愛すぎて直視できない!!!



入社してきた彼女、針間あさひに一目惚れして早三年。



仕事ができて、常に素直で元気で、ずっと笑顔で、誰にでも分け隔てなく平等。きっとライバルも多いことだろう。



身長は小さくて小動物みたいで、いつも茶髪のポニーテールを揺らしてる。



仕事が終わるとそのポニーテールは外して、少し癖毛でくるんとなっている髪を下ろしてロングヘアーを完成させ、少し大人びた雰囲気を纏う。



そのギャップは、もうやばい。




この三年拗らせすぎて、大したアピールは何一つできていない。