寮から出れたはいいもののそこから右に行けばいいか左に行けばいいかさえ分からない

「しょうがない…悠ちゃんに頼るか〜」

スマホから悠ちゃんのアドレスを探して電話をかける


プルルル プルルル プル


「もしもし悠ちゃん?ちょ〜っと助けてほしいんだけど」

悠「結芽かっ!?今どこにいんだよ
時間になっても学校来ないから心配してたんだぞ!?」

「ええっ、そうだったの!?
ごめんね、寝坊しちゃって…」

悠「まあ、そんなとこだろうと思っていたから探し出してはないよ
それで、どうしたんだ?」

「教室への行き方がわからないから教えてほしいっ!」

悠「分かった
今いるところは寮の前か?」

「うん」

悠「じゃあそこから左側に彫刻が見えるだろ?そこまで進んで…そう、そしたら次は右に曲がってーー
ーーーもう見えるしここからは行けるか?」

「うん!大丈夫だよ!」

あ、でも遅れて教室に入るのってちょっと気まずいな…