は、はっ?

さ、最低!!

ボッーとする頭で何をされたのか分からなかったけど、最低なことをされたのかははっきりと理解した。



「ふざけないでくださいっーーーーーってぇ」


怒りが頭の中を支配して、気づいたら大城くんの頬を叩いていた。



そしてその場を後にした。



無我夢中で誰もいなくなった教室に入って息を整える。


深呼吸をしてようやく息が整ってきて、冷静に考えた。


く、首筋にキスされて……
刺激に力が抜けて抵抗できなかった。


思い出すと顔が真っ赤になっていくのを感じる。


やられたことは最低だけど、叩くことはなかったんじゃないか。

冷静に考えれば考えるほど、じわじわと後悔が襲ってくる。


きっと痛かったよね、大城くん。
思い切り遠慮なんてせずに叩いちゃったし。

私もちゃんと抵抗できなかったし……。



……明日謝ろう。


そう思って教室を出た。