「赤ちゃんなんだからするに決まってんでしょ!!!てか見てたの!?」

「ん?見てたけど。2、3回は俺に抱かれたままゲップしてたよ?気持ちよさそうにしてたっけ」

「ねぇー!!バカぁーーーーー!」

また妹扱いだ!!

もーー!

***

「おばさん今日帰り遅いらしいけど…、
俺がなんか晩御飯作ってやろうか?」

私の家に着いて早々、
りゅうちゃんがそんな提案をしてきた。

「え!?いいの!?」

嬉しくて思わず叫んだ私に、
りゅうちゃんが笑う。

「あはは、めっちゃはしゃぐじゃん…」

「だって……っ」

りゅうちゃん今年受験だからてっきり家まで私の事送り届けたらさっさと帰っちゃうと思ってたんだもん…。

「……っと、かわいいな……っ」

「え?」

今なんかりゅうちゃん言った?

「あ、いや、なんでもねぇよ。シチューでいいか?咲良好きだろ?」

「シチュー!?やったー!好きーっ」

傾げた首を上げて私の頬は途端に綻んだ。

ちょーっと、からかい癖もあるけど、
こうやって私が好きな物ちゃっかり覚えててくれてるとことか!

やっぱ……好きだなぁ。。