穴があったら入りたい!どこまでも入りたい!

出来ればブラジルまでの方まで!

再び枕を抱きしめてベットに突っ伏した。

「なんでもない!もう!今のぜーんぶ嘘!嘘だもん!りゅうちゃんのことなんか嫌いだもん!べー!あっかんべー!さよなら!」

「ほら。機嫌治せよ。さっきはこれ。買い行ってたの」

そう言ってりゅうちゃんは透明な袋に可愛らしくラッピングされたうさぎのぬいぐるみを取りだした。

「なに……これ」

「ん?うさぎのぬいぐるみだけど」

まぁそれは見れば分かるのですが!

「咲良好きだろー?こういうの。これ買ってたらクラスの女子に一瞬会っただけ。ジャンケンして負けたらジュース奢り、っていきなり勝負仕掛けてきやがったんだよ。で。ジャンケン負けた。俺が。」

あ。だからジュース…奢ってたんだ。

「はい。あげる」

「ありがと…」

えぇぇぇ〜〜〜〜〜〜〜〜。

なにそれー…。

ちょーかっこいい!

ちょーちょーちょー!かっこいい!!

じゃんけん負けた、ってとこも、なんか可愛い!

「どういたしまして。じゃあ俺行くな?宿題頑張れよ。ばいばい」

「……ばい…ばい。」

「……」