あなたに贈るラブポエムVersion2.0
(また書いてよ?ほい)

君がためいつの間に。

〜特別版せいかつめぐる〜

風に乗せた色 涙腺も刺激された…

 昔からつづいていた気が…色褪せたな

  運命なんてないこと知った、君の為の言葉はもう…

「言葉の無念」

何を言っても伝わらない君の視線の先で暮らしてる
きれいに整えて降らされる雨に
慟哭にも似た雨粒の角

チャンスを逃したところで吹かす訛の風
一人きりだから大丈夫

一人だけの為って今の生活には必要のない言葉
ありがとうは自然が為

私の理想と自然という不自然さのかけらもない
理解の狭間で遊んでいたの

誰もいない幸せを噛み締めて
ただひと粒の焦りもない完璧さに
汚れていく砂浜の横文字

「今宵 おぼろ月」

ふと想う事
言の葉のお力を添えて
君を説く

透かし絵のようなもどかしさも
何かのおまじないの様だ

蒸す夜悲し
滲む汗が誠に真に
芯のない涙

「あんときのありがとう」リードポエム🐾

たった一つの約束で皆ここまで逞しくなれる
果たされなくてもいいって小指を下げたあの気持ち

呼ばれる人も呼ぶ人も
待ちぼうけのビルが作る影に隠れる

期待された僕とぼやけた明かりが始まり
告げられた月の光で違う人が待ち受けた

妙に身震いした初めての朝に
迫る約束と武者を祓う

湿っぽい風が交わす一日の予定
影響を受けながらあくびで緊張感に終止符と

先に決まってるうっぷん話に役立たせた無駄知識

頭を働かせて君を待ち
君らしさを蘇らせる

想像を膨らましては針を覗き
まだかまだかと月明かりに動く影

縁起担ぎ物語は書き尽くした
悲しい物語が旨を締め付ける

容量はもっと少なく
香りには時計の針を見せつける

他とは違う優越感を感じればいいんよ

帽子に手を当てて君は駆け足
そういう所は変わってほしくないけれど

僕はまた怒ったふりをかってでる

優しく揺れる君の笑顔が止めた
おしゃれ街道の入口


「行きつけ」

僕達の乗ってきた電車に別れを告げ
潮風をモロに浴びる

中華街も悪くないねと
食欲にダイレクトに飛び込む文字達

青空とそよ風が作っていく今日の道で
早さと味わいを両立出来ないのは僕達の方

機嫌のいい君の笑顔と腕まくり
無理やり結ばされたミサンガが揺れる

おまじないとか占いとかよく分からないけど
たまに二人で夜の占いの道を歩いたな

二人行きつけの店が作る錆を見るたびに
街の方が先に歳を取っているようにも思える

通る電車がまた揺らす
安心する何時もの空間を司る成分

少しだけ傾いてきたのも僕達の方
今日だって僕の椅子は軋む音を残した

何時ものでいいよな

ただいまの代わりに返事をした


「二人の席だよ」

足音で分かる君の機嫌
二人が出会ってからいくつもの気持ち動き
恋愛の何たるかを学びながら

次の風を待ちわびた

脳内再生のかん高い鳥の声が報せ
争いのない境界線上の戦いを演じている

不機嫌の君に向けた嫌な自分を
嫌うように君を笑わせながら

今日の花火は特別な名前をつけてやった
一番いい席をご用意している

ありきたりな事だって
霧の中でさえ夢中に成れて
いつかの花火大会は雨の中
光のない花火だったっけ

二人で大笑いしたけれど
幸せとはやはり不幸の後に訪れる
難儀な物何だろう

君の顔が曇った時に届けたいな

僕らの席に先に着いていたトンボを指差して
文句を言ってくれだって

これだから理想っていうやつは
いつも誰かを傷つける

若者の言葉を真似てみても二人の駄作が
増え続けるだけ


「なに見てんの」

これとこれが合わさったらこれになる
うんざり授業の夢を見ていた
三分遅れる電車に冷めた目線

  ここに君がいなければ

君は暇そうにキョロキョロ風景を
追いかける瞳は小刻みに揺れていた

   僕は自分を取り戻せるのか

横顔におはよう同じ曲を聞きながら小旅行

    夢の話をまだ続けたい

電車って何故か寝てしまう
揺れる事が関係してるんだろうか

     ズレた感覚で考える僕の癖は黙認してくれよ

アレ行きたい

旅途中に他の旅に行きたくなる
遮るものがあるから寝言と同じ

姿が綺麗な物に目線がいき
どうでもいいものは見て見ぬ振りを

いつの間にか不自然な存在となり
無くしていった一つを思い出すことも叶わぬ

「譲り合いは君の勝ち」

あの譲り合いの席で勝ち取ったときほど
気分の悪いものはないよね

譲り合い精神で相手に譲れれば一番いいよ

僕が立ち君が座るんだ
僕は風景を見たいから

誰かに席を譲るとき
君は何も言わずに凛と立つ

僕は座りたそうな人のために譲るよ

そして譲り合い合戦が勃発したら
君の不戦勝だよ
座らないように全力を出すからね

その刹那
君は何も言わずに凛と立つ
それは何も言えずに
僕の視線が下がっただけだ


「うつむく君は」

地面に這いつくばるように生えている
たんぽぽを見つけ
ワタを飛ばさない優しさにホッとする

小さくても存在感
君は花を摘み取り
頭につけて何かを気取っていた

負けてられない風なんかに理想が花を記憶された

僕もまた何かを気取って
君の頬を赤く染めていく

「秘密の合言葉」

揚げ足は取らないでね
ツッコミ役の僕に一閃

絶妙な言葉遣いは難しい

いつも通りにフォロー
突っ込み過ぎにご用心

奇妙な言葉は風に消える

君の考えた秘密の言葉
僕には間違えるという
そんな選択肢は無いよ

だから毎日それを心に宿し
君の横顔が大人に見えても
ちょうどいい言葉を添える

「お揃いはまだお預け」

迷う君の手を捕まえた
急ぐ君の手を捕まえた

初めての温もり

少し冷えた市街地に吹く風に
どうする事も出来ない

予定に無かった高い料理屋の緊張感

君の弾ける笑顔に似合うような言葉を
頭の中で想像したり

意識し始めるとこんな風に変わっていく

君が学校では見せない横顔を見せるから
何だか遠いところに行っちゃうんじゃないかって

いつもよりも臆病な左手に力が入る

君の切ない問いかけに返す言葉なんてないよ

なんでだろう

言葉にしなくても伝わることはあるのに

こんな風な日々だからお揃いのマフラーは
鞄の中でお休み中

僕のマフラーだけが雑に解けていて
君のマフラーはまだ新しいんだね

すれ違った人々の中に友達が居ない事も
今日の絶対譲れない条件

噂の主役にはなれないし
語られると恥ずかしいよな


「出し惜しみ」

会いたい時に君からの着信
それだけで嬉しい黄昏時

考えていることは大体一緒の町並み

洒落た言葉もきっと昨日誰かが使った言葉
何となく知らない言葉を使うと良いと風潮

繋ぎ止める約束の日に出た
二人らしい暮らしに

見様見真似の次の段落はと君に聞く
ずるいな答えを先延ばしにして

また直ぐに会いたくなっちゃうよ



「たちまち優雅それ」

いずれもそこまでと止められて
諦められない幼い今日の僕の心

長い年月と今の状態を意識して
何事にも気持ちが必要だと認識

初めて感じていた感覚を頼りに
吸い込むこと吐き出す事の違い

鉛筆で擦られた時間に吐き出す
定型文のようなノートの言葉達

授業中に余所見をして目が合う

鈴の音が終わらせた緊張の時間
君はすっと立ち上がり振り返る

一瞬の緊張感だけど先に笑った
君は普段とは違う態度で喋った

思わず言ったたちまち優雅それ

「洗ったものは濯ぐだけ」リードポエム🐾

正しいのは君の方で間違った方は自然
たまに出てくる君の押し問答を適切に

人間世界と自然は調和出来ているのか
授業で出て来た題材をまたかじる

咄嗟に出てくる大きな捉え方の題材に
たった一人ずつが各々答え始めていく

長い授業の反動は夜の喫茶店に縺れ
足りない知識をノートから引っ張り出した

考える事と不自然になることの共通点
調和と人間は不調和音を鳴らす

例えばここの喫茶店が無くても僕達は
ここまで粘れるのか

その答えですら天文学を用いた確率で
考えなければいけない

その瞬間にこの場所にいる意味は無くなり
穿った見方で喫茶店を見てしまう

溢れ出す思考こそ先の読めない自然に
通ずる物があるのだろう

考え方を後の世に繋げるのならば
自然は同じように引き継いでいるのか

君のやる気の溢れる視線が生きる意味だろう

愛するということはつまりはそういうことで
一度橋をかけてしまったら風化して崩れる

そういった潰れる確証のない我儘を
少しずつ人工的な排他的意見で今日も
言い合っていた

赤信号で出来た二人だけの時間に
雑音が混じった時に想う事とは

時間と愛が交差する異様な感覚

こうして1ページを読み終わった後の
言動に変化を齎(もたら)しながら
同じものを違うように捉える

らしさが見えてしまう

うんざりする日も余裕で頷ける日も
お構いなしで君の問に
問で返していくんだろう

疑問は尽きないけれど
君への気持ちは生まれ変わる
何度でもそう言っておこう

「貴女の為になる」

桜前線の予報が作り出すお揃いの休日に
何時もよりかもっと慎重に過ごしていた

変化を見ながら最後の方に自分を試す
そんな僕の性格だからリードされてしまう

他の人なんて気にしなくていいのは当日だけで
それまでに他所から聞かれる二人の予定

見栄を張るとすぐ怒るくせに
何処じゃないと駄目だとか
燻っている朝の信号機みたいだ

晴れのち風この雨で桜は

私は貴方と一緒に居たいだけだから

こんな事言われた日には
僕は言い返す言葉を探し

君の諦めが先か僕の好奇心が先か
プラッシュまた明日も一緒にいよう


「君の全てには僕の全てで」リードタイム😺

誰が誰といるのかそんな風に分けられていく
私の思考回路では制御できない身勝手

愛する人がいるだけで誰かが僕を
はねのけた

流行る必要のない切ない物語が
僕だけ浮き彫りにさせる

失恋って重いよな

恋愛中の行事を並べてまるで
誰かに先を越されないようにと
焦らせる

色褪せた風景を感じてる
無いものねだりの上の負け惜しみ

優越感をひた隠し君からの言葉だけで
出来ていく方向感覚

養われるもどかしさもへっぴり腰も
今はどうでもいいかな

そうやって君は僕の弱点をひた隠し
君の声だけに集中力を向かわせる

確かに見えた終わりの時に
確かに感じている事

「新作?ないけど」

不思議な事がある
聞いてて欲しいんだけど

君の提案には何時も返す言葉が浮かび上がる

教授の役割を超えた問答の始まり

君専用の辞書のような自叙伝を開き
栞だけを回収する

君への返答記録で測る内申点

この間の続きはなんて何処かの外灯のような
受け答えを模写した青写真を動かす

繰り返しですが
変な曲が君の表情が複雑が
思いやりの君の視線

飛沫が語る経過時間に減っていくは香り

滲むことのないセピアの今とは
出し惜しみされている君の鞄の膨らみ
見たもの知らず

「悲しい事があった」

足りない気持ちは今日からだって埋められる
努力が実らないこんな虚しい時に

君の励ます言葉にさえ耳を塞いでいた

暗い言葉だけが今の気持ちを癒やしてくれる

他人の不幸はあんまり関係ないんだね

浮世を飾る夢の言葉の軽さと
現実を殺風景にしてくれる真実の言葉

集めに集めた失望感に
安心感を膨らませて開き直る

大人になるって虚しい事
誰かの付けた評価を覆し

それだけが結果として残っていく

不自然さを形成しながら
聞こえなくなっていく街の人の声

君の代わりはいくらでも居るから

そう言った言葉でまた始まっていくんだろうな
お互いの自分探しの旅は

そうじゃなきゃ
ずっと不貞腐れてやる

「落下物」

何でもかんでも合わせてくる君に
僕からのため息を紡ぐ

君が僕のようになってしまったら
言い訳をして離れないといけなくなる

そんなありきたりな恋愛小説の流れ

事あるごとにお揃いで周りから良いように映る
映える物だけを近くに集めて
本質はそっちのけ

本日の君の機嫌を察知させていただきます
たなびく夢のかけら達

真面目なところも否定する君は
お互いの性格を分け合いながらも

僕のことを立たせようとしていく

雷に反応する君
僕の事避雷針のように思ってしがみつく

そういうところは変わって欲しくないけれど
また僕は怒ったふりをする

「盛る子」

適当な事を嫌うあまり
お仕事のお誘い会

失敗しても破綻しない
普段の君の生き方を引き出していく結果

涼を求めても行く途中に欠いている焦りに
時間だけは無情にも二人の予定を詰まらせた

動じないようにとデートプランは変化して
安堵していく方が二人らしい

結果だけを語る人も経過だけを評価する人も
多様性の中のほんの一握り

様々なフィルターを通して見ながら
歩き続けて君の手に付いた指輪の痕

蛙の声が聞こえてくる
そろそろ目的地なんだね

長い道のりを移動していると
変なことばかりが頭に浮かび

本当に大事な事なんてあるのかなと
夕暮れに響く電子音

この先に見えるレールの先は写し鏡よ

そっと生き抜くたび毎回見間違う理想と現実の粋

「他方者」

何かを誤魔化すときにだけ見せる顔
気楽に青春を謳歌する気概

成りたくはないけれど憧れる
何も気にしない君が出させる左足に

たまに振り返って覗く優しさが
心配させる次の君の行動

ちょっと待っててって君が言ってくれた
だから君の横にいるんだよ

たまにあの頃に戻らせてくれる
ウブな君の恋言葉にも
活字なのに温かみがある
君らしさがまた僕を待たせる

もっと色んな事して困らせて
そんな切ない表情でも
読み違いがないように大切にしたい

やっぱりあの二人はって何度でも言わして
見知らぬ誰かのワンシーンに出演する


「保って」

ぼやけた灯りが大人になったばかりの
僕に突き刺さる

他人の意見を参考にして気取るよりも
君の意見を取り入れるお惚気

やると言ったら引かない君
だからまた悲しみを遠ざける

急流の行き着く先に溜まったゴミ
そんな拙さが二人には丁度いい

温泉街で消えた灯りが淋しくさせる
重いシャッターに握りが強くなる

何も出来ない僕達は目を逸らさずに
湯けむりに心を溶かす

星空に照らされて視線は上がっていく

だから次行くときは深く
また違った知識を持って

「彩り」リードポエム🐾

新しく揃えた煌めきはかえって君をぼかす
二人の部屋に戻ってきてやっと君に会える

無我夢中で集めてきた欠片が
これからの暮らしに変化を

僕が少しずつ感じている事とは
君らしさはずっと変わらないこと

答え合わせのような夜に
君が勧めてきたものがピックアップされた映像

先見の明がある事がそんなに偉いのか
また始まっていく押し問答

不思議な事があっても君のために
頷きながら増えてしまった手荷物

何でもかんでも褒めたら怒られる
逆を言ったら分かってないって怒られる

こうして君からのセンスチェックは
明日からの課題となりて
今も止まらない美しさへの欲を横目に
入門編のテキストを開いた

君がトキメイた物が一番いいよ
だからもう一度君の事

「風の光と恋して〜特別版〜」

決めた道の中で不安になることがある
何やっているんだよと自分の止まってしまった
影に見すぼらしい言葉を当てはめた

気がつけばチャンスを他の人に譲り僕はこれでいいんだと言い聞かすようになっていた

周りの人が笑むと自分も笑えるような気がしてさ

次は僕が笑って他の人も笑ってもらえるような
安心感を共有していけるような
そんな新しいけれど忘れ去られた感覚を
もう一度だけ呼び戻す

意味も無く君からの返信を詠み開けす

なになに僕への多方面からAction

救われた日もあるけれどそんな臆病な僕なんて
っていつも

想像だけが勝手に動かす未来ならば悲しい未来なんて要らないや

君に背を向けて勝手に裏切られた気持ちになって
またこうやって路上に背を向けていた
風が何かしてくれるわけでもないのに

こういう時にしょうしんリョコウ?っていうのが
始まっていくのかな
後は風を待ち続けるよ

助けてよ

路上から帰るキロに失う星空…



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「風の光Version2ーうごめく泣き顔ー」

何も無いって思う日も、つまりは心が貧しくなってるだけ。

光る夕日にもう少しもう少しと、そよ風に靡く言葉を眺めていた。

僕だけの為に吹く風ならば、風の中に光を見つけたよ。

それは何にも代えがたい、今日を輝かせるためのエッセンス。

また日常に来いって言わせてやる。

そんな気持ち君にも分かるよな。


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資料集



今日だってきっと昨日の自分が夢見た一日
なんて欲張りになんて愚かに台無しに

そんなのは今日までにして
明日からは心機一転
あの時と同じ風が吹いている
夕日が泣かせる時に貫ける
明日はもう少しだけ自分になれる

戻っていても進んでいてもそれが
自分で決めた道だから
風の光は続いていく

目標も夢も現実の中に内包されながら
叶えられない人が言う夢を可哀想に思える

夢は叶えるのではなく
勝手に手にして勝手に叶っている

考えながらでも考えなくても
時間が与えた答えとは

自分が変えていく価値観と時間が変えていく価値観をその両端に挟まれながらもしがみついていく信念

そんなことを思いながら君の求める風と光に
僕も同調して妥協しながらも
横からそっと少しだけでも言葉を発する

嫌な事といい事なんて二分化された単純な
無神経な言葉達にため息を送りながら

旅は続けていく



疎外感に挫けそうになる
誰のためにやっているのか分からなくなるときもある
いや毎日だ

だからこういう時には全ては自分の為だと
そうすれば一人きりの時間でさえも
追い風に感じ取って

誰のマネをすることなく
生きていこうと思うんだ





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「流木にも似た何か」

鳥が風に向かって急上昇
もしもの話が溢れる世界で
それぞれの激しさに冷めたコーヒー

繋がっていくことと離れていくことは
同じ事だと分かっているけれど

時間だけが人の感情に水を差す

諦め顔がそのままの日常になって
せめてもの欠片を雨上がりに渡して

助けてほしいのは叶わなかった夢ではなく
来たる明日なのだからと口癖だけ上手くなった

失敗談ばかりの君だけど楽観的に
振られるワード

悲しいようで笑っている言葉達は
土砂降りに降る日差しの様に

冷めたコーヒーにも彩りを与えた


「句読点」

寝転びながら寝付けない
逆さまの本棚に下らない不満を思い出し
ため息混じりの眠気が
鍵を掛けたままの部屋に流れる

月の世界がもたらす影の中で
また光を求めていく

ふわっと雲に反射する月光

聞き慣れた君の寝言も
聞けなくなった君の弱音も
デコボコな時間を元に戻そうとする

今宵のおぼろ月

落ちていく暖色
流れていく君だけの景色
今日もまた独り占め

君の優しく開ける鍵の音で訪れた平和


「初めての旅」2024/07/28要編集

普通に振る舞っていたい今日この頃
一駅の油断を乗り越してしまって焦る界線
不満が溜まった捨てられた切符を余所目に

立場を失った切符がない人々に
僕の安心感もぶれてしまう

たまに見ていた隙間に視線が固定されて
まだまだ気持ちに余裕がない僕は
人の不安にばかりに神経を擦り減らしていた

最後の最後に当駅止まりの列車が到着したときに
決めた

ベンチに腰掛けながら荷物を整頓する仕草に
外からの人が思う街の姿と
中の人から見た街の姿が余りにも違う事を

久しぶりに知ったような気がする

余りにも急な旅だからも
ありきたりな道順だからも
今日は一旦考えることを止めておこう

好奇心に従いながら靴の汚れを払った

電子音の軽快さや足取りも緊張感を演出して
妙に奮い立たせてくる節

苦手な事も得意なことも
一人きりの時間の中では虚しさも相まって


次のポエムの編集作業はここより↓


「風の光2」リードポエム😺🐾

待ち合わせの日にはいつも傘が必要になる
何とかっていう占いの言葉がよぎるけれど

そんなのは一人だけの時間で楽しもうって
悪戯な君に言ったって聞く耳持たないよね

光を奪われた港町のシンボルタワーへ
待ち合わせにはこんな場所がいいんだと君

直前に待ち合わせ場所を変える君の気分も
いつも以上に調子の良さそうな絵文字にも

悪い癖は治らないとクレームを付けながら
妙に器用にやってのけるデザインにさえも
首を傾げていた

そういつもの君へ向けて
ただひたすらに極めた
僕の究極の風の光が
再び世界を淡く染めていく

言葉では伝わらないことだって
君への多方面からのアクションで
何とかなるって背なか押す風

君が居ない日にだって
風に君との思い出を
映し出しながら

風の中に光を見つけたよ

それはどこにもない上品な光
重なれば乱反射に目が眩む
今日の強すぎる日差しにも負けない

仰け反る程に調和されていた世界



「乗れないよ」

こつこつと秒針に合わせて
甲高い駅の放送に聞き耳を立てる

寝起きの耳には辛いよな

朝の喧騒に湧くこの感覚
これこそが本能なのかも知れないね

屁理屈を駅員に言いに行く人が放送を止めて
僕たちは閉ざされた時間の中で
時計の針とにらめっこ

ただぶつかってきた君は
欲張りな朝には似つかない
おとなしい子でした

異質な存在に驚いた遅延の朝
僕を慌てさせた遅刻の朝

「すやすやのむにゃむにゃ」

着いたら起こしてね
君は旅の始まりにまた楽をする

知らない風景を進む電車に
合っているか行き先は

通せんぼを喰らったような
電車の遅れが新しい場所を遠ざける

分かっているんだよ
朝の日差しに寝息を立てる君

相変わらずなこの立ち位置に
上から見下ろす君の寝顔

少し間違ってたらそこには僕が座ってる
あぁーあ運命ってのは理不尽な君のため

「影で指す響き」

要するに君達にはまだ早いんだよ
そう言われながら不意の風を降る

正しく覚えるまでは喋るなってか
僕の覚えたての言葉を光らす風よ

すっ転んでまた歩き堂々と巡る日
乱反射には戯けてたもれと余る勢

確かな物なんてなくて良いように
君の微笑みが言葉に霧をかけ始め

最後の最後に僕が放つ言葉を止め
すぐ見つかる笑顔に僕だけは一答

君の不器用な微笑みさえ切り裂く
不得意で白けた場面も引継ぐ勇気

さぁさぁご飯だよそろそろ言葉も
いらないと椅子を引いて箸を持て

僕が覚えた言葉を多次元で切る霧
何でもない振りで問題ありの君と

夕陽の作品集はまだ
君のシルエットが拒絶
華やかな食卓に並ぶ料理
カーテンを閉める音さえ渡る

『太陽の前でさえ』

ただ太陽を浴びるのがこんなにも難しく
見て欲しい景色も雲が隠し忘れ去られている

太陽の光の前ではあまり感情を押し黙らせて
長い年月の満月が僕らの間

たまにしか会えない単身赴任の一興よ

一人きりの旅立ちの日は見送りの君と
頼もしい息子たちへの決意の涙に暮れ


そんな辞めたい雰囲気を浴びながら
何時でも感謝しながら
次のお天気マークには成長を遂げた君達と
再会の時までまたお元気で

そして君はインターホンがなる前に
指先から伝わる成長を見せながら

落ち着いた静寂の中に入り
凝り固まった考えとお風呂に溜まった
長い髪の毛を拾い始めるんだろう

「風の光2〜すれ違う交差〜」リードポエム🐾

止めどなくあふるるこの夢の話を
僕は隣で聞きながら退屈さを感じていた

著しくあり方が変わった停車音

信号に掴まった時間たちは
いくつもの気持ちを押し留め

短冊の揺れる音を聞きながら
静けさに凛とした

華々しい事を話して浮かれてたはずなのに
他の人が来たら現実を帯びた話に戻す

理屈っぽくまとめたそんな話に
聞く耳を擦る

何か分からない立ち入り禁止の文字
すれ違う人と当たりそうなひやひや

こんな日は何時だって励ましの言葉と
何か落ち着かない様子の光

仰け反るほどの風は光を後押しして

今日から始める新しいことだって
今まで叶わなかった夢にだって
余程諦めが付きそうにない執着心

始まりを失敗したから今も困って
助かるはずの何が周りの視線を下げる

立ち尽くす君の姿を見てひと息ついて
まだもう少しとのんびり屋さんの後ろ
猫の欠伸に釣られ僕もため息

「初めての場所」

初めての道を慣れた顔して歩き
急に迷い人に話し掛けられて踊る道の上

たった一度だけの経験でも君が困ってるならば
僕にだって出来ることはあるって

ふと優しい風がふわり

眺めている人や一緒に進みたい人
それ以外にも沢山の人々が起こす流れに

目の前の君が乗り遅れないように答えた

多分この道で合ってるよ

少し不安ながら突き進むのは僕もだよ
たまにの緊張感に感謝をしながら
まるで今日は自分の為にあるかのような太陽が
正しさと影を作り出している

何も伝わらない言葉達は同じく何も伝わらない言葉と相殺し合って流れ落ちる急流に

理屈を唱える理想論者の成れの果て
止まらない光は時には見逃してはいけない何かを
僕から遠ざけながら響く言葉も崩れる

ありがとって言ってくれたから逆に
プレッシャーに感じたんだけれど
まだまだこの街の事は当たり前だから
待っててね僕も迷ってるんだ

帰りの時間にまた優しい風がふわり
そっと見送ってくれた

「もっと欲しいの?」

もう一つ何かを手にしないとって
可能性を追い越していく

結果だけが全てだからと
失敗したときに叱られて

もう少しで見えた対岸に伸ばす手が震える

雨音に心を許し流してくれるのか
昨日までの失態を

派手なことを嫌うようになって
少しだけ成長を遂げた日常

夢とか現実とかも人の価値観の一つでしかない
達成感の次の感情は虚しさなのか

変換しきれなかった日常に後悔だけは
残さないようにと全て平らげた

喜びを言葉にして君に話す
また道に戻ったら長閑(のどか)な自分に戻り

いつの間にか育まれた愛の欠片
物語の主人公の言葉を真似たって
キョトンとしながらホッとしていた

僕の本棚は見せられないと
いつかの君に打ち明けよう

君が教えてくれる新しい世界がスポンジ僕の
心に突き刺さる

手を繋ぐってことは挑戦するっていう事
星の数ほどにある過去の文集に
載せても良いって思わせたい

まだまだ続き書かないと😿ここから↓がんがれw

ハーフムーン

君が歌った半分の気持ち、そっぽを向いて聞いていた。
毛細血管がピクついただけで、路上のボルテージは上がっていく。

空を向け、声高に叫ぶ君の唄。

第一章〜1DAY〜

「見違える」

風が吹き君は立ち止まる
笑顔が作る和やかな雰囲気

いつかの貴方の微笑みを
思い出した

無理な日々を顔色変えずに駆け抜けて
時たま見せる本音が作る帰り道

引く手数多だけれど引く道を見失って
いつだって引っかかる誰かを探していた

たどり着く街はいつだって新鮮で
初めてでも慣れてても初めての出来事

旅の果てに何を見つけるのか
そんなくだらない自虐ネタ

気に食わない路地裏の殺風景さも
悪気のない羅列された打算

下ばかり見ながら歩いて
何かを探す時は遠くを見て欲張る

人だかりを見つけては
大袈裟に喜んで見せた

大通りに古くなった店を見つけて
何となく入ってみる

今だけはものさしを隠して
無垢なまま僕の口が動く

「もの好き」

キョロキョロしていると話しかけられる
このワンセットがルーティン

何を探すでもなくいつだって

変わりゆく場面
変わってほしくない文字

意味を無くした古い断面を見つけて
何故か特別なものだと認識した

昔からあるものは何故か
安心感を心の奥から引き出し

この街の歴史を語ってくれる

経験が浅いそんな日にはまるでボーナスの様に
素敵な人と会える気がしていた

君の歌声素敵だね

寂れた街の端っこ

まるで足りないピースを埋める声は風に乗って
揺り動かない心に訴えかける

酔っぱらいが冷たくあしらう
それを冷めた目で見ながら

座り込んで響く歌声は誰でも良いそんな余韻

酔っぱらいの帰る前の時間

隙間があるのなら入りたいって
もう一人鋭い視線を向けている

こんな感じが普段の予感を超越した何かなんだ

終電を敢えて逃して今は自由とにらめっこ
もう少しだけと靴紐解いた

「街の影」

人だかりの日常を終わらせてまた路上にセット
聞きたがりの集いは今日は何を見つける

通りすがる人々が作る風に
たまに帰りたくなるけれど

今はここが居場所だからと半分眠りながら
居心地の良さを主張していた

ノンフライでも健康に悪い物もある気がして

不思議な現象が起きて人だかり
その横の柱の裏で眠りにつく

小さな道でも大きな道でも
先ずは一歩目が大切

無駄なことを探している人が言う
無駄な事なんて無いよりも
無駄を楽しむ優雅さを信じている

言葉を持たない足音でさえ
毎日会っていたら分かるようになっていく

君の顔を見たら今日は終わり
好奇心だけが動かす日常

明日は違う柱から脅かすから

「ライフワーク」

崩された山から目を逸らし
良いところだけを見ようとする

見せられない状況から
足を反らして狭くなっていく世界

膳を見続けると無くなっていく耐性
箱の中に入った宝石は埃を見たこともない

何時だって誰かの光で輝いて
恒星の有り難さを共有している

元を正せば遊牧民
じっとしていられない何かが作り出す
目標と挫折

統一された君の愛した町並みを横目に
ふくよかな町並みは悲しみを寄せ付けない

何かを続けることで少しずつ変になっていく
形成されていくプライドがすれ違う町

余計な事は見たくはないけれど
良いことも見たくもないかな

街灯が消えた町に光が無いなんて
そんな寂しいことは考えないから

今日もこの街に佇むつもり

「夕方それ」

朝日が急かす秒針に
開けたくはないカーテン

夢中になってる時間は落ちていく滝
どれ程の瞬間を寝過ごせば幸せになれるの

落ちていく瞬間に急に見すぼらしくなって
物欲しそうな目をしていた

矢印通りに進みながら瞬間でも無駄にしないって
そんな感覚なのに夕日前の優雅な時間を無駄にする



君と日常1.5(25th)37%


不器用さに挫かれた日々、誰が付けた足跡か分からず。

また一人知らない場所へ向かっていく。

君を愛するということは残酷な事なんだね。

一番大切な人…



第一章〜朝日にのけぞる〜

「滲み出るらしさ」

預けられた日々に付けられない評価
確かなことで繋ぎ止めた約束も
破れていく夢の様な約束事

現実味を帯びた話をすると血相を変えて
落ち着いていく心拍数が語りだす

君のこと好きだよ

未来へ投げかけられた安心事
今も憎まれ口で繋ぎ止めた役目

愛する人を守るってことは
君を信じる事から離れていく気がして
頼りない二人だけの未来が壊す今

黄昏時に君の表情が隠れて
より一層の君らしさを理解しないと

僕の知らない話にも寄り添いながら
見透かされた嘘でも君へ送る

知らない受け答えに切磋琢磨しながらも
また君と対立していくんだろうか

愛する事がそれを求めたならば

「駄目な日」

門の前でただいまと間違えて言って
震えるドアの向こうに安らぎが見える

雨だけが心を挫き悔しい思い出は重なる

鳥が飛んでいく時に切なく感じる
そんな置いていかれた感触が
この瞬間の悲しみを薄める

やり残した思いは雨音に切られ
涼しい顔をしながら諦めたふりをする

目標を高く持つと何時だって
その反動は大きくなる

時には気持ちを入れ替えたり
まだまだと諦めた自分に喝を入れ

この降り続く雨だけが言い訳を残した

「喜びも持って」

たまに褒められる事もたまに叱られる事も
君が君のままでありたい願望が見え隠れする

咲き出す花は今が見頃
散ってしまった後の花は何て滑稽か

掃除をされて無くなっていく泥と桜の記憶

いよいよって言うときに
騒ぎ出すのは始まりではなく
終わりを感じているから
そうやって自分を正当化して
喜びも待ったをお預けを食らう
そんな卒業式が見えた

「冴え渡る日々」

上手くいくはずもなかった事が
なんの問題もなく進んでいく

昨夜のご機嫌を明日も引きずって
止まらない喜びって物があるのなら

小さな事でも感じていいのかな

君と話し始めてから書き溜めた
ノートの落書き

鈴の音にもビックリしながら
また自分を褒めてやって

急に気持ちが冷めて不安になりそうになるけれど
目の前の君が小さく頷いてくれた

他の誰に言われるよりも君が緩ませた
何時もよりもインクの量を減らして


「あくび前のあれ」

朗らかな日常こそ至高なり
どこかの要らない情報だけ
切り取りながら面倒事と対峙した

年末のすることリストを見つつ
動かすのは矢印マーク
その上に君は手を置いてる

午後から緊張しててねって
昔はよく言っていたな

始まりを話し始めたら良し
目標を考えるのは二の次

「棚から何?」

大掃除の始まりを君の咳で
感じ取りながら釣られ咳を
どこかの年末の賑やかな事

年貢の在り処を探しながら
年老いていく世の中に憂鬱

絶品のお袋の料理に舌鼓を
君が始まりを告げるんだよ

うん 頂きましたさらばだ
棚から落ちたものを見てた

僕にも何かあればなと大入
そんなんで喜ぶ素朴な大人



「友達の気持ち」

お互いがお互いを意識する
書き途中の落書き

君の下手くそな絵が作り出す
誰にも理解されない最高傑作

意地悪しないでと言ったって
変なペンの使い方でもう一枚千切る

皆が知る友達の夢に応援はしているけれど
何処か遠くに行ってしまいそうだから
また嘘ついて下手くそって言ってやった



「またまた明日」

明日は明日でまた失敗を求む
こういう生き方をしているから
周りの人に睨まれる

謝る癖もいい加減に飽きられて
失笑が漏れるこの日常に

憧れながらも嫌いになり
疑ってはまた魅せられる

最近思う自分の姿とは
少しだけ自信が出てきたけれど
まだまだ何も任せては貰えない

他の人に相談しても頑張っての一点張り

失敗から私が学び
失敗から私を救う

「夕暮れに聞く。卒業って何?」

余所余所しくなった学校の呼び鈴で
いつかの約束を思い出させる

来年こそはって皆言って卒業していった
この窮屈な学校生活とは僕にとっても
半分個された青春だよ

同情してとは言わないけれど
圧縮された日常は将来の大きな糧となる


卒業しても煮えきらない思い出の
なんて羨ましいんだろう他の世代

この校舎で色々な事をしたかった無念
この先に見つけたい晴らすべき場所で

私は呼ばれていない帰りの呼び鈴に
逆に向かった通学路

書き途中が増えていく卒業式の寄せ書きに
途中から違う色になりながらも書き終えた

思い描く青写真は色を無くし
何年に一回の緊張した世の中で学んだ

もう一度だけ呼び鈴を聞いてから帰ろう
学生証の有効期限を見ながら
まだまだ何も変わりたくない私



(みんな帰ったのに何してんのかな(笑))

第二章〜卒業〜

「野次っていうのは」

卒業式って練習をして本番を迎える
いわば予定調和を嗜む類の行事

絶対泣かないからな
意地っ張りなのは三年間変わらないな

成長とはどんな事なんだろうか
今更の逆アポイントメントに
応える過去は見つからない

君と過ごした学生時代は何でもっと
大切にしてやれなかったんだろう

笑顔が終わらせてくれない
学生生活に卒業の歌の練習をしながら
強制的に終わらされる予行練習

ねぇ聞いた?

悲しいお知らせにみんなが集まって
今日休んだ君の名前が出てきてなかった時
ほっとしてしまう

君がもし夢を追い掛けるんだったら
私はいち早くファンになって
頑張れって野次を飛ばしてやるんだ

「その変な路線変更って何?」

宿題を学校で終わらしたい
急に頭のいい振りするなし

背筋張って隠して
先生きたらあれをやってな

変なネタ合わせをして優等生の真似をお手伝い
放課後のご褒美は弾む

彼氏が出来たあいつは急に言葉遣いが
丁寧になってぶりっ子を演じている

そんな恋愛って人を変えていくのかと
既に初恋の終わりを迎えた私との違い
受験も終わっているのにこの子は本気なんだと
青春よろしく

今日合わせてくれるって?
絶対にいつも通りで接してやるよ

「将来って何?」

世の中の情勢を考えるとこの道よりも
こっちの方が先生は応援してくれるって

うちの頑固者二人は眉間も動かさない
友達が来ているときは応援してくれたのに
何だこれって言っていいのかな

何か言い返すと

それで先生は何と仰ったんだ

結果だけ聞いてサヨナラで終わり

進路希望調査

皆とお揃いの進学

もう一つの方が見せられない方

進学希望調査

卒業していった先輩の後を追うことは
あんまりしたくない大人です

その為に出来ることはあるか

人に真似されないことを始めてます

将来安定して生計を立てれるか

将来って何?

赤ペンの文字は語る
学校で何を学んだんだと

そこは千切って捨てた

「諦めた方がいいの」

言われた通りに毎日を過ごしながら
人よりもおかしな方向に進む

いきなりの進路希望調査には
ミーハーな人たちは進学を希望する

合わせなきゃいいのに

ミーハーな人達はそうやって自分達を
安全な道へと進ませる

私の譲れないもの
あるよ

進路希望調査(2回目)

だちと同じ大学に進学

終わり

こうやって未来にあぶれる心配を
削りながら他の人が知らない
私だけの場所を隠し始めたんだ

「恋人って何?」

謎だけどいたら少しだけ
毎日のやることが丁寧になる

想像力で物を言ったり
変なもの持ってたら
口うるさく言われたり

お揃いが縛り付ける
お店での視線にさえもダメ出し
これもまたしょうが無いって言われるぞ

圧迫感から解放された瞬間に素に戻れる

恋人っていなきゃ寂しいけれど
いたらいたで厄介な日々

冷やかされなくても良いけれど
周りを追っ払う為に冷静さとり

「さようならだけどまた会った」

最後の最後に記念撮影をして
まだ咲かない桜の蕾を睨んだ

テキストの折り目は日々の暮らしと
悪戯しあった落書きを残しながら

しっかりと最後ぐらいはと着崩した
制服を整えて着てきた

今日は絶対に泣かないと決めた
そいつが泣いていると釣られて泣くし

どんな言葉も思い出だって流行ったら
消えてしまうもどかしさも内包した

卒業してから2ヶ月

普通に新しい生活が話に花を咲かせ
友達の普段聞くことの出来ない単語に
心踊らせた

大人になりたく無いけれど

どちらかというと私が大人のふりをしている
そういう感じでまた同じ挨拶で別れた


「青春っていいね」

久しぶりに見知った名前が揺れる
新着情報が心を揺らす

お試しに新しい言葉を使ってみて
今の生存確認をしてみた

忙しさを競うような何時ものメンツに
疲れているときの君からの連絡は救い

確かめたい事なんてないし
今更何を話すでもないけど

少し間を置くと大人になっていく
横顔にまだまだ出来ることもあるって言っている

恋愛の話は苦手な私で取り敢えず避ける
仕事に恋したフリ

構造的には次のお店の方がより
効率化を図れますよ

ふふっ

間違えた振りして営業の時の口調を披露
頑張ってるねの一言に昨日までのミスが
許された気がした

「変わっていくシルエット」

まだまだ卒業の方が近い人生だから
余所余所しく通勤しているけれど

懐かしく思うよ同じ学校の制服も
少しだけ遠くに感じてる

まだ仕舞いきれない卒業証書と
ブレブレの集合写真

友達関係の卒業証書は突っぱねて
相変わらずのネタだけを使う
笑い声も成長していくのかな

明日が最優先の暮らしだからと
お互い新しい言葉を携えて

ねえ聞いてよから始まってお疲れでお別れだよ

急に大人になった優越感と不安感
私は夢を追いかける事にした
まだ皆に秘密にしてるけど

そろそろ行くか

「天気予報は雨」

止められない気持が終わりを臨んで
悲しく降り続く卒業生を揺らす雨

学んだことも急に思い出してきて
あの時にこうしていればなと
結果論とは逆の現実へ

傘の中の安全地帯はなんかずるいな
いっその事骨が折れている傘のほうが
今の気持ちに合っている

奇跡的に出会えた仲間だったのに
ルールだからって別れの儀式が割って入る

モノクロに見えた歴史上の人物に
私は成れるんだろうかと
集合写真で笑わない泣かない

恋を知り別れを知りながら
また性懲りもなく窮屈な気持ちを求めていく

足りない気持ちは他の誰かが補ってくれるって
そんなお伽話を信じながらも
まるで悲劇のヒロインになった失恋
疑いもしない今の恋も不安感をしっかりと
解消していった

恋を重ねると何かが変わるのかな
何時までも素直な心では居られないのかなと
得意げに恋バナをしても今日の雨が
話を急に重くする

明日からはって便利な言葉にまだ
反発していきたいんだ

不安で一杯な入学式から
涙を我慢する卒業式までのセットリスト
まるで先生達は予見していたように
最後の一月の有り難さ

すっと君が私の手を取り
秘密の約束がニヤけされる
学生証の写真まで

第三章〜ため息まで〜

「幸せな素振り」

幸せという言葉に振り回されて
理想と現実が夢を遠ざける

幸せを感じたときから振り子は不安にさせる

僕達もあの日の卒業式で泣いていたように
君ももしかしたら泣いていたんだね

世界が広がって視界が狭くなっていく
そんな錯覚がより紡ぎ出す理想の愛のうた

君とじゃなきゃ駄目な時
君とじゃなきゃ笑えない時も

きっとこのまま進んでいく指輪をなぞった
恥ずかしい気持ちだったイニシャルも
埃が溜まって薄くなってきた

君とじゃなきゃ喧嘩なんてしなかったし
君とじゃなきゃ行かない場所だらけ

まるで恋愛の掟を二人で体現している様で
形に成らないもどかしさすらも
恋愛の厳しさだと知った

何処まで言っても君にしか
秘密を打ち明けなかったり

手を繋ぐ行為はここぞっていう時にしか
しない主義で緊張の僕を押し付けたり

変な気持ちになった時の君の顔
笑いを堪えるために昨日のドラマを思い出したり

解った事がある
君とこれからも添い遂げようと

君が駄目になったとしても
君のために落ち込んで暮らせるように

君が喜ぶ時には控えめに横で笑ったり

何もしてやれないけれど
新しい指輪が織り成す輝きに込めた
一世一代の愛の唄

「上擦り」

上履きすり減らして注意されて
アイツのせいにしてまた放課後笑う

どうせこんな風にしか出来ないのなら
誰よりも楽しむしか無いよね

君越しに見えた新しい顔も笑ってた

わざとイケてる人に当たったこと暴露された
シッチャカメッチャカに始まった道の先

こう見えて意外と

私の事悪くいうのやめてね
それと彼と話すのもちょっと控えてね

この気持ちキープしてジョークよりも
洒落にならない腹黒さ

お互い様で日々を乗り越えていく
好きな人をこうやって眺めて
隣に私以外が居ないことを祈った

絵馬に書いた願い事は少しだけ誇張した夢

誰にも見られたくない暴走論は
私の笑顔で推し承る

周りとの温度差で優越感を生んでいく
摩擦があるから私も立っているんだと
急に小説の一文を思い出したり

なんか急に冷めた時には
冷たい言葉で周りとの調和を図った

「終電間際の君」

上手に喋る君を横目に冷めていく空気
腹八分目で抑えたのに机に伏せて休んでた

残りの時間を気にしながら過ごすこの場所も
時間に囚われながら充実していくこの日々も

今だけの僅かな輝き
毎日を皆で分け合っている様で

譲り合いってとても深いこと
寿命を分け合うからには
良い思いをしてくれないと

君が喜んで会釈してくれた
僕では出来ない恩返し
立つ人もついつい会釈する

言葉では分かっていても
君と面と向かって話し始めると
気を使って本音を隠してしまう

ありがた迷惑の恩知らずが街に見えて
時代の変化はマイナスへ働き
古き良きが再び台頭してきてしまう

ほんの少し寝てしまって悪夢を見て
悪夢を見るほど良いことが起きるなんて
たまにしか見ない画面越し

急行電車は最寄り駅を通過する君が
あまりにも不憫に思えて
ありがた迷惑な彼はベンチで風を感じた

「ため息まで」リードポエム🐾

物珍しい雰囲気と大行列に待つもの
私達はどんな時も古い物を求めていく

君が珍しく息を荒げて僕の手を引っ張った
僕の知らない表情にまた凝りもせず
立役者を買って出よう

君の変わった趣味って僕の勘違い
賑やかにも程がある行列に
もらったパンフレットにペン先がふわり

まるで僕達が生きた毎日を
他の人が形にしているかの様な
主観的思想が二人の仲を取り持つ

少しだけ大袈裟な反応に
本当に分かってるのか聞いてくる
意地悪なその顔も久しぶりだね

古き良きの何たるかを知ってる笑いジワ
褒め称える横顔は堂々としなやかに

掠れていく現実感と感じる君が熱



第四章〜僕と君〜

「隙あり」

明日も会えるかなって懐かしい言葉で
笑いを取って君の香りに閉めたドア

要領良くテキパキな昼下がりも
終電間際の駅の静けさだって
君が居なかったら興味もない

ってもしもの悲しい物語が謙虚にしていく
二人の迷い道

もう一つって欲張る日には感謝を添えて
まじまじと君の仕草を見つめてる

当駅止まりの電車は少しの緊張感を帯び
虚しく鳴り響く鼓動と反響するアナウンス

レールの個性がリズムを作るならば
世の中のリズムはどこから湧き出ているんだろうか

くだらない事に何でもかんでも
首を突っ込んでくる君にいの一番に聞かせたいな

どうせ頬杖付いて半開きの口が答えるんだろうか

君の部屋で座り込む僕はわざとらしく
時計を隠し何時だって終電間際の空いた席
特等席を狙ってた






最終章〜君と日常〜


「初めて考える」

放課後の階段降りる足音は少しずつ早くなり
また脅かしてくるんだろうけれど
気が付かない振りをした

どっちから始めた事か考えてもわからないけれど
そういうのがあるからまた会いたいと思える

友達だから喧嘩しないとか
友情を大切になんて言われたくないし

どっちが上とか下とかも言われたくないんだ

テストの点数で決まる順位だって私達は
気にしないし
テスト前の自主学習もどうも一緒にいると
気が抜ける

進路希望の話題は自分自身だけが答えを持っていて
誰が一緒の大学に行こうと言ったって
譲れないものもあるよ

だから一緒に居るときの変な間を
作らせないようにしゃべり倒す

考えたって意味がないけれども
君が俯くと何も言い返せない私

いつも通りの明るさで君のため息と喧嘩する

「君と日常」リードポエム🐾

君のことを思い出した朝は上手く
目覚めることが出来ない

思い出がすぐ消えていった
あの清々しい日常を目指していたい

どうせなんて言っても投げやりには
しちゃいけないんだよ

難しい顔をしながら君は言った

非日常的なパーティに参加した僕は
誰よりも謙虚に見えたのかな

月明かりに残った影の様にぼやけてる

どうせなんてって言っても
投げやりにはしないでね

真面目な顔でそう言った君の表情
不器用さが邪魔をする

「君と日常〜無造作〜」リードポエム🐾

不器用だったらなんだろう
最近よく聞く言葉に疑問を持ちながらも

何時になったら感じる事が出来るか分からず
黙々と決められたことをこなす日々

頑固になったら嫌だけど

こんな風にまた誰かに嫌われたふりをする

君を愛するということは残酷な事なんだね

一番大切な人
傷つけたくないのにまた泣かせてしまった

もしも僕が人ではなかったら
こんな事にはならなかったのかな

僕は僕で現実から逃れるためのペンを走らせた

何かあるんだったら言ってよ

君からじゃなかったら俯かなくて済んだのに

一人で飛び出した事は決して
褒められた事ではないけれど

風の便りに君のご機嫌を聞きながら
ほとぼりが冷めるまでの一人きり

多種多様の君の日常は僕には検討もつかず
支離滅裂になっていく言い訳

反省という名の文字でまとめ上げる

夕日が出たのなら君の味方をして欲しい
僕はまだまだ帰れない言い訳の虫

「君と日常〜道の途中〜」🐾リードポエム
(要編集)

夕日は何て言ってくれたんだろう
喧嘩なんて馬鹿らしくて時間だけが流れた

砂時計が時の速さを広めて
可能性が狭く映る

左手が少し重くなったけれど
君と選んだ道標

普通の暮らしでもどんな風になるかなんて
想像すらできない

恋愛の次の駅に止まるか通過するか

君を愛するということは残酷な事なんだね

君の悩みを聞いてやれるのは僕の筈なのに
迷惑を掛けたくないと打ち明けてくれなくなった

綺麗な朝日に消えた夕日の涙も
僕の知らない内に過ぎた時間

一番大切な人

君はといえば悩みを打ち消して励ましてくれる
君だけが色々な人の役をしてくれて
寂しさを忘れさせてくれる

狭くなった世界で
頑固になるのも時間の問題かな

もしも君が泣き崩れる様な事があったなら
同じ様に半分泣いて
横にいてあげることしか出来ない

不器用さが生んだ歪みならば
外側を形成して域を出ないように
時には自分らしさを演じてる

調和された世界

だからたまに本音を聞きたそうにする目
仕草にぎょっとしている

「虚しさが繋げる」

君が嫌なものから遠ざかっていく
君が頷いたものだけを受け入れる
僕じゃない感覚

俯瞰することで見えてくる大人の振り
無責任さだけじゃ悪く言えない他人事

東口から出た僕の事
今日だけは大目に見てくれよ

たまに喧嘩したいって言ってたけれど
何処までも負のスパイラルは続いていく

言い訳を悪く言う人がいる
綺麗事で片付くならその方が良いと
自分の信じた事以外を否定しながら
間違った正義感で安心を買った

喫茶店で気持ちの入ったブラック

ぐちゃぐちゃってキンキンに冷えた
横に面倒事をひた隠す

呑気に帰った僕に仲直りの文字
君って字が上手いんだねって

君だけにはと滲まず終えたい