ブルルル。
携帯のメール。

春花からだった。
俺「まじか。」
圭「空?なににやけてんの?」
俺「にやけてねーって」
圭「あれれれ、春花ちゃんからきた??」
俺「お前がおせっかいするから春花ちゃん
  困ってんじゃねーの」
と笑いながらも、なんだか胸が熱かった。

どうしてだろう、切れなかったんだ。
メールとか俺マメじゃないのに
どうしてか、終わらせれなかった。

気づけば毎日してて、春花を目で追ってた

学校での放課後
校舎裏で栞ちゃんがコソコソしてた。
俺「栞ちゃん?なにしてんの?」
栞「しーーー!だめですよ。」
目の前にはいつものように呼び出された春花と
女が2人で春花にぐちぐちと嫌味を言ってた。

栞「いつもなんです。私がついていくと
  怒るからこっそり見てて。春花って
  結構モテて、先輩の彼氏に言い寄ってる
  とか勘違いされてて。」
俺「違うんだろ?」
栞「春花はそんなことしませんよ。それに
  その先輩はとっくに振りました。
  先輩行ったらだめですよ」
俺「えっ助けなくていいの?」
栞「春花は見てるのも一緒にくるのも怒る
  強いんです。でもほんとは弱い。」
俺「どーゆこと?」
栞「私は戻ります。そろそろ話終わると
  思うし。空先輩、見ててください。
  このまま。春花がこのあといつもひとりで
  何をするか。」

言われてる意味もわからなかった。
春花はその先輩たちに強く言い返したあと
去っていったあとに、膝から力が抜けて座り込んでいた。

そのあと声を殺し泣いていた。
春花「私は強いから。」
独り言だった。そのあと涙を拭き
鏡をみたあと、戻っていった。

春花の面はいつも、笑顔で強くて
まっすぐなんだと。でも裏では
辛いという感情を出さないようにしてたと。
俺は知った。