どうしよう。メアドをもらった。
私は空へのメアドを眺めてた。

連絡なんてできない。連絡して
どうしたらいいかもわからない。
見てるだけの存在が一気に近くなって
戸惑った。

栞「春花、空先輩にメール送った?」
私「送ってないよ。」
栞「春花はさ〜自分に素直になりなよ?
  話してみるだけタダなんだからさ。」

栞の言葉にもっと戸惑った。
でももらったまま無視は失礼だよね。

私 mail
空先輩、春花です。
栞から教えてもらいました。
よろしくお願いします。

挨拶だけ。それだけしておこう失礼だから。
失礼だから一通だけ。

空 mail
こちらこそよろしくね。
ごめんね、圭が勝手に。

帰ってきた返事。胸がはずんだのが
わかった。胸が高鳴った?なぜ?

なぜかそこから毎日連絡してた。
きれなかった。話がはずんでた。
全部どうでもいい話だった。
でもなんでだろう、景色がキラキラしてた。

栞「春花、空先輩どう??」
私「どうってなによ。連絡はとってるけど
  ただ話してるだけだし。」
栞「春花は素直じゃないね。でもさ、
  もう秋だし、来年には空先輩たち
  卒業だよー??」
私「卒業か」

なんだろう、連絡を取るようになって
空への気持ちは大きくなっているのは
私もわかってた。

連絡を取るようになってから
学校で話はあんまりしなかったけど
目が合うようになった。
なんでかわからないけど、空の目を
みてるとなぜか胸が熱くなった。

栞「春花、昨日また呼び出されたの?」
私「うん。いつものだよ。でも大丈夫」
栞「春花、強いよねー」

そんなことない。ほんとは毎日嫌だった。
平気な顔はするけど実際怖かった。
震えてた。でも負けない。ただの
妬みだからそんなのに負けたくないし、
私は大丈夫。

栞「でもいつでも春花の味方だからね」
私「ありがと。栞」