中学一年生の夏、あなたと私は出会った。
当時彼氏がいて、初めての彼氏だった。
正直、好きとか嫌いとか
付き合うとか付き合わないとか
よくわかってなかった。


中1夏 夏休み

「しーちゃんマックいこ〜」
夏休み、課題も多いけど最高に楽しい毎日。
私は春花。どこにでもいる中学生で
どこにでもいる女の子。

そして同じクラスに彼氏がいて
正直その人が自分を好きだと知ったから
付き合ってた。好きだったとは思うけど、
本当に好きってどんなの?ってのが
正直な感想だった。

友達の栞といつも通りマックで
語り中だった。これもいつものこと。

いつもの景色、いつもの友達。
いつもとおんなじ時間。

栞「真後って先輩じゃない?」
と話の途中で小声で言われ、振り返る
私「あー今きた感じだね。」

気まずいなあ〜と。
それでも変わらずいつもの恋愛トーク。

気づけば真後ろは5人くらいいて
たかってた。
そんなとき、話しかけてきたのが
あなたじゃなかったけど、あなたの友達。

「えっ、一年生だよね〜?」
私は真後ろだったから距離も近かった。

私「あっはい。」

そこからは絡まれるって感じ。
みんなおしゃべり、明るくてなんだか
賑やかでキラキラしてた。

そのうちに盛り上がってた。
栞も楽しそうで、正直私も楽しかった。
話の内容なんてほんとどうでもいい内容ばかり
でもたえなかった。

私の真後ろにいたのが、中3の空。
腕を私の方のソファーに出して話してて
空から目が離せなくなった。

私(腕かっこいいなあ。)

空は柔道をしてて体付きも良くて
男の人って感じで、でもそれだけじゃ
ないと思うけど、なぜか目が離せなかった。

しばらく話して
空「じゃあね〜またね〜」と
波のように去っていった。



あの時出会ってなかったらきっと
知らないまま時間は過ぎていったんだね。
ねえ、空覚えてる?
恋に落ちる音がした。心が初めて
動いた瞬間だった。