【裏設定】

プロローグ〈前半〉
冒頭の文章は悠希が心の中で最期に思った日記の暗号に対する返し歌(最初の一文字目を縦読みすると同じ言葉になる)
※手紙を読んで……の手紙は、最後の手紙のことではなく最後の日記のこと

プロローグ〈後半〉
春香が音楽室で完成した曲は、初めて作った『空を見上げて』ではなく『生命(いのち)のささやき』(春香は早生まれのため16歳時は高校2年生のため)
※誕生日の時期を曖昧にするためのミスリードで『空を見上げて』を作り始めたのは高校1年の4月1日
(4月の始まりの日だが学年を区切る終わりの日でもあるため)→誕生日と命日が同じ奇跡と重なるので、最後の文章で「始まりと終わり」の奇跡は始まっていたのかもしれない……に繋がる

○おそろいのクマ
春香が悠希へのプレゼントに選んだクマのキャラクターが大好きになったのは「○番外編~誕生日と名前の奇跡~」で迷子になっていた悠希を助けた時にもらったガチャガチャのクマがきっかけ

■名前
「そんな頃からすれ違ってたんだね~」 と明るく言ったのは「○追憶編~ファミレス~」で孝次から告白された大学1年生の七夕に仏頂面でレジをしていた店員が悠希だったと気付いたから

■涙
春香が最後「…………いつか……ね」と言い「○追憶編~受験~」で篠田先生に言われた言葉と同じ言葉にしたのは、気まずくならないよう冗談で流したかったから

○桜
春香がジンジャエールが好きなことを悠希が覚えていたのは、一緒にカラオケに行った時にいつも頼んでいたのを覚えていたから

○最後の日
春香が悠希のクマを回収したのは、庇った事で周りから悠希が嫌われないようにするためで「○番外編~過去の夢と場所の奇跡~」の最後で誓ったように悠希を守りたかったから

○作曲
『君の声』を作る時に2階の天井裏の奥から久し振りにキーボードを出したが、色々な物が乱雑に広がった部屋の中に悠希のクマもあったので、不思議な力のおかげで一日で作詞・作曲することが出来た
※明希の誕生日が11月1日になったのは『君の声』という曲として生まれ直したから

■君の声編最終話
春香が言った「誕生日おめでとう」には、今まで言えなかった三人への分も込められている(母親・篠田先生・神山慎二)
※春香の母親も七夕が誕生日だが、その日に初めての子を死産したため「おめでとうと言われたくない」とずっと言われていたため

■最後の日記編最終話
春香のクマを優希と名付けたのは「■番外編~伝えたかった言葉~」で将来子供の名前に優しいという漢字を入れたい……と言っていたのを覚えていたから

○追憶編最終話
追憶編の冒頭と最後に出てくる公園は約束の都立公園
受診したある病院というのは公園近くの都立病院
※若年性認知症の可能性もあると言われたのは記憶障害の程度がひどかったからで、実際には甲状腺機能低下症の症状による記憶障害だった(治療で改善可能)

☆番外編最終話①前編〜
『子育て日記』の最後の日記の文章の中に、三人の名前が入っている
「悠《はる》かな希望を忘れず、一つの幸せを信じようと思うことができました。」
悠かな希望→悠希
一つの幸せ→一幸
信じ→慎二