ってなわけで、それ以来、旦那と舞台に行っていない。

人に寄っちゃそんなことくらいで~、なんて思うかもしれないけれど、私がいかに観劇好きなのかってわかってないことがそれ以前の問題でもあって。

はぁ。

そんなこと考えてたらまたイライラしてきた。

イライラはアラフィフには大敵。

気付いたら、眉間に深い皺が刻まれちゃう。

若い頃は、そんな皺もすぐに消えるけれど、今は一回作った皺は二度と消えないんだから。

眉間にピタピタと人差し指を当てた。


そうこう過ごしているうちに、劇団はやぶさの舞台当日。

お天気にも恵まれ、母と軽くランチをとった後、ホールに向かう。

今日のホールは、都内から少し外れた場所にある中くらいのホールだけれど、有名どころの劇団がよく上演していた。

私は久しぶりに5年前に買ったカーキ色のワンピースに濃紺のブレザーを合わせる。

今は九月だから、ちょっと秋っぽくね。

ワンピースは、ウエストの切り替えがないものなので、体型に関係なくまだしばらくは着れそうで安心した。

母も珍しくおしゃれに最近買ったと黒地に白い細かい花柄がついたワンピース。

靴は久しぶりに履いたという紐付き革靴。

シンプルだけどなかなかおしゃれで、我が母ながらよしよしと思う。