「熱愛?」
久貴が眉を寄せて聞いてきた。
「これ、写真が流出してニュースになったんだけど、ただの合成だって」


「合成? これが?」
由佳も興味を持ったのかスマホ画面をまじまじと見つめている。
そこに写っているのはとても合成には思えない、高度なテクニックを持って作られた写真だった。


もちろん、作った人間の悪意だって感じられる。
「合成だって気がつかないくらい丁寧に作り込まれてるだろ。ここまではできないけど、似たようなことならできる」
「マジで? 合成写真作れるの?」
由佳が驚いたように進を見る。


その大きな目で見られると、どうしても頬が緩んでしまいそうになり、進は表情を引き締めた。
「できるよ。どんな合成写真がいい?」
「もっちろん、岩上のベッドシーンでしょ!」


張り切って答えたのは和美だ。
そう来ると思っていた。