一発で、骨を避けて深く差し込まれている。
それを確認した瞬間、足から崩れ落ちた。
「おい!」
警官たちが一斉に駆け寄ってくる。


岩上が取り押さえられるのを見ながら、由佳の視界は徐々に薄れていった。
これでいいんだ。
これが、私への罰。


私がなにもお咎めなしで終わるお話なんて、きっとこの世のどこを探したって存在しない。
「大丈夫か、君!」
警官隊がせわしなく動き回る中、由佳の目には進と和美と久貴の姿が見えていた。


「みんな……」
手を伸ばし、みんなと笑顔で挨拶を交わす。


おはよう。
また会えたね。
ねぇ、今日はなにして遊ぼうか。


そんな、普通の高校生生活を想像する。
あぁ……楽しいな。
ねぇ、岩上先生も楽しいよね。