これは神様がくれた自分へのサプライズだ。
好きな人を失った自分を見てかわいそうだからとくれたプレゼントだ。


由佳は自然と口角を上げて笑っていた。
岩上をジッと見つめる。


穴が開くほどに見つめる。
岩上も由佳からの視線に気がついてこちらを見た。


岩上は微かに笑みを見せて小首をかしげる。
その余裕そうな表情に、また怒りの炎に木がくべられた。


そうやって笑っていられるのは今のうちだけだ。
お前は昂輝を殺した。


昂輝の、教師になりたいという夢ごと奪い取った。
それなのに、お前がのうのうと教師を続けていられると思うなよ。
潰してやる。


岩上泉をこの手で潰してやる!