由佳の頭の中は真っ白に染まる。
今日の昼過ぎに昂輝は交通事故に遭った。


今とても危険な状態だから、連絡が遅れた。
それはわかっているはずなのに、追いついていかない。


『病院に……行かなきゃ』
呆然とする中で、由佳はそれだけつぶやいたのだった。