光属性魔法の使い方
ファンタジー
3
弥生あやね/著
- 作品番号
- 1707371
- 最終更新
- 2024/04/08
- 総文字数
- 35,084
- ページ数
- 22ページ
- ステータス
- 未完結
- PV数
- 341
- いいね数
- 3
この作品は弥生あやねさんをファン登録すると読むことが出来ます。
「逃げろ!」
総隊長の一声で皆が一斉にその場を離れた。
辺りは火の海。
各々自分が助かることだけを考え
散り散りに逃げて行く。
…ただ1人の男を除いて。
「隊長、逃げなきゃ! 私たちまで死んじゃう!」
腕を引くも、彼は頑として
その場を動こうとはしなかった。
「隊長!」
「お前は逃げろ!
俺はあの人を置いて逃げるなんてできない!」
私はボロボロと涙を零しながら
彼の腕に縋り付いた。
「お願い隊長…! 私隊長が好きなのっ…!
隊長を置いて行くなんて…!!」
そう叫ぶと、彼はいつもと同じ笑顔を私に向けた。
「俺も、好きだったよ。」
「隊長…!」
両想いなことくらい気付いていた。
気付いていて敢えて告げなかった。
想いを通わせれば
思い止まってくれるんじゃないかなんて。
甘かった。
「幸せになれ。」
そう言って彼は独り
敵陣の中に突っ込んで行った。
そして彼は私の目の前でなぶり殺された。
泣き崩れる私。
炎に焼かれる総隊長。
そして遂に私もその場で殺されるのだった。
それが私の1度目の人生の結末だった。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
光属性魔法の使い方
________________
2度目の人生は
愛する人を守るために生きます。
20231012〜
総隊長の一声で皆が一斉にその場を離れた。
辺りは火の海。
各々自分が助かることだけを考え
散り散りに逃げて行く。
…ただ1人の男を除いて。
「隊長、逃げなきゃ! 私たちまで死んじゃう!」
腕を引くも、彼は頑として
その場を動こうとはしなかった。
「隊長!」
「お前は逃げろ!
俺はあの人を置いて逃げるなんてできない!」
私はボロボロと涙を零しながら
彼の腕に縋り付いた。
「お願い隊長…! 私隊長が好きなのっ…!
隊長を置いて行くなんて…!!」
そう叫ぶと、彼はいつもと同じ笑顔を私に向けた。
「俺も、好きだったよ。」
「隊長…!」
両想いなことくらい気付いていた。
気付いていて敢えて告げなかった。
想いを通わせれば
思い止まってくれるんじゃないかなんて。
甘かった。
「幸せになれ。」
そう言って彼は独り
敵陣の中に突っ込んで行った。
そして彼は私の目の前でなぶり殺された。
泣き崩れる私。
炎に焼かれる総隊長。
そして遂に私もその場で殺されるのだった。
それが私の1度目の人生の結末だった。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
光属性魔法の使い方
________________
2度目の人生は
愛する人を守るために生きます。
20231012〜
目次
-
プロローグ
-
第1章
-
魔法
-
うさぎのぬいぐるみ
-
野営練習
-
混沌
-
この作品をシェア
この作品を見ている人にオススメ
読み込み中…