「楓華さん。今日からはいつもより周りに気をつけてください。」

6月のムシムシとした日。

クーラーの効いた涼しい空き教室にて日菜太くんと、お昼ご飯。


いつもは、すーちゃんとお昼を食べているが、今日は委員会でいないため、1人で食べようと教室でバックからお弁当を取り出すと、


「楓華さん、一緒にお昼食べませんか?」

て、日菜太くんが。


すーちゃんと一緒にいたから、お昼の見張りはすーちゃんがしてくれたけど、そんな、すーちゃんが委員会でいないとゆうことできてくれたのだろう。



「周りを気にするって…なんか、あったの?」

私が西園寺の姫として噂が立っているけど、今のところ特に被害もなく暮らしている。

それは、いつも周りにいる、すーちゃんや、楓夜、日菜太くんのおかげかもしれない。


「実は、怒悪瑠(どーる)の総長瑠衣(るい)が帰ってきたみたいなんです。」

その名前を聞いた瞬間、嫌な思い出がフラッシュバックしてきた。