「そこの君」
突然背後から聞こえた声にびっくりして振り返る
「一般コースだよね?ここ芸能コースの棟だよ」
優しく微笑みかけるその人に、思わず息が止まりそうになる
「……あの時の!!」
目の前にいたのは、空港であったあのイケメンさんだった。
まさか同じ高校だったなんて!!
これって運命!?
「え?」
覚えてないといった様子のイケメンさん
「土曜日、空港で会いましたよね!」
「あー…あの時の…」
少しだけ微笑む、その瞳の奥は冷たいように感じた。
「すっごくイケメンだったので覚えてます!」
こんな綺麗な顔忘れられるわけないもん。
今日もすごく美しい顔してる…
「…そう、いつも応援ありがとう」
にこっと王子様のように微笑む
「…おう、えん、?」