「あ、ちょっ、」
人の携帯を勝手に出すなんて何事っ!
追いつけない、速さで携帯のロックを解除されてあっという間に連絡先の交換がなされた。
友達追加の欄に表示される初期設定のままのアイコンと、『k.t』の文字
…こんなことならパスワード設定しておくんだった!
「俺から連絡があればツーコール以内に出ること。あと昼は絶対この応用室に来い。」
なんで横柄な態度…
てかこの人も一般コースの人だよね?
星型のバッチなんてどこにもつけてないし。
ここ使って良いの?
もしかして校長の息子とか!?
「わかったか?」
眉毛をピクッとあげて、私のことを見下げる
「でも、」
突然そんなこと言われたって…お昼は黄子ちゃんとの大切な時間なのに。