「ゆーりあ!帰ろー!」

「うん。」

奈津が教室まで迎えに来てくれた。

「だーめっ!」

あたしは、誰かに抱きつかれた。

「ゆっちは、うちと帰るのー!」

「はあ?」

奈津は、ガンを飛ばしていた…

「な・奈津!?」

「あーきぃじゃん!」

「あれ~なっち?」

「ええ?知り合い…?」

「まあね。」

結局、みんなで帰ることになった。

しばらく無言だった。

「ねーゆっちは彼氏いないの?」

最初に喋ったのがきぃだった。

「あたし!?えー……いないよ。」

「マジでーなんか、大変な恋愛してそ~!」

「そーかなあ?」

このときの奈津の表情が……

堅かった。