「はあ?また別れたあー!!」

奈津の大きな声が教室に響いた。

「声、デカっ!」

「ごめん…マジなの?」

「うん。」

「お互い納得してるの?」

「うん。」

「…そっか。」

「裕が夢を叶えるためなの。」

「友梨亜…裕君のために?」

「裕のためとか…そんなんは分かんないけどさ~…裕には夢叶えてもらいたいから。」

これ以上、奈津は何も言わなかった。

もう…裕からの連絡は一切来ない。

でも、あたしは裕に助けを求めたりしない。

強くなるから。