学校帰り…裕が言った。

「そうだ!あそこ、行こうか!」

「あそこって…?」

「よしっ!俺が連れてくから、目ー瞑ってて。」

あたしは、目を閉じた。

裕に手をひっぱられ…寝かされた。

「えっえっ!?」

動揺していた。

「ちょっとまって。心の準備が…」

「はい。目、あけていいよ。」

ゆっくり瞼を開いた。

そこには、一面の星だった。

「きれー……」

「前…ここにこよーって言ったとき雨降っちゃってダメだったじゃん?だから……」

「この前、行ったとこでも良かったのに。」

あたしは、笑って言った。

「だってさ?こっちのほうがよく見えるじゃん?」

「そーだね……」

本当に綺麗だった。

時間を忘れるぐらいずっと…見ていた。