裕…待っててね。

すぐに行くから……

あたしはやっと、裕のいる病院に着いた。

そこには、雅也君がいた。

「雅也君……裕は…?」

「今………」

あたしは走った。

裕のいる病室に………

そこには、眠ったような裕がいた。

「裕……何で…どうして…裕?

あたしもっと、一緒にいたかったよ。

こんなことなら…ずっと一緒にいればよかった…

離れたいなんて…言わなきゃよかったよ…

ゴメンね…裕……」

あたしは、泣きながら裕の傍にいた。

もう、この世にはいない裕の傍に……

裕の手の上に大粒の涙がこぼれた……