「関係ないことないわ。
真由は、お前のこと思って
ゆーてんねんぞ?」

「わかってるわ」


一度切れた電話がまた鳴り始めた。

「わかってんのに、なんで
真由の提案を拒むねん」

真由の提案…

それは、
「直樹(俺)が来ることを予め愛莉に伝え、合コンの途中で俺と愛莉だけの空間をつくる」

というものだ。

「そんなんゆーたら、愛莉
こんくなんのわかリきっと
るやんけ!!」

自分でゆーといて悲しくなる。

そして、大介に
「そんなことないって」って
いってくれることを望んでる

今までの大介は俺の望んでる
言葉をゆってくれていたが、
今日は違うかった。


「あぁ、そーやろーなぁ!
でも、お前かて、そーなる可
能性あるってわかってて、合
コンのセッティングたのんだ
んやろ?
自分を拒否されるんわかって
て、なんで、真由にたのんで
ん?! 矛盾してるやんけ」

図星を付かれた俺は黙るしか
ない。

「もし、お前のゆーてるとー
リ、愛莉ちゃんになんもいわ
んと、合コン開いたとして、
お前の姿みて、愛莉ちゃん固
まってもたら、どーするつも
リやねん?!」

ゆってることが俺の心配して
る所とかぶってて反論する余
地がない。