「や、このこ、かわいーな
思って」

あわててごまかすと、意外と
軽く切リ抜けれた。

「かわいーやろー。」

達はデレデレしながらなお
自慢を続ける。

「名前なんてゆーん?」

圭太がきいた。


「麻里やで」

「麻里?」

俺の目は点。

「ほら、4組の大介おる
やんか~

あいつの女の双子やねん」

「そーなんや」


よかった。

達も好きやし、大介もすき
やから、真由ちゃんがもし
二股してたとしても、俺は
きっと何も言えなかっただ
ろう。

「直樹、麻里のこと真由や
と思ったんじゃろ?」

達がにやけて聞いてくる。

「なに、直樹、真由ちゃん
(?)に逢ったことあるん?」

「まぁな

んま リあるに焦ったんやし!」

「直樹、ぷリ見た瞬間氷つい
たからうけたわ~」

「わかってたんか?」

「まぁな」


ったく。

こいつらには、かなわねぇ。