「ほんまになぁ」

正直、うれしすぎて頭が
まわってない。

「長い間あってへんか
ら、松原 お前んこと忘
れてんちゃう?」

大介が毒づく。

「んなんないやろ~
まぁ、愛莉が忘れてても
俺が覚えてたらなんとか
なるやろ」

「のろけんな」

ぎゃーぎゃー大介としゃべ
ってたらいつのまにか寮に
ついた。

「寮って二人部屋よな?」


大介が不安そうに聞く。

「なに、お前、ホモなん?笑」

「ちゃうわ。真由、一回寮来
るゆーて聞かへんから、あん
ま知らん奴やと、呼びにくい
やんけ」

「まぁそーやな」

「しかも、俺寝相悪いし」

「お前と相部屋なる奴かわい
そうやな」

「ゆーなって」

「そーいえばお前何号室?」

「605」

「まじで?! 」

「おう。お前は?」

「605」

「お前と一緒かよ」

「まぁええやん」


幸運にも(?)大介と一緒の
部屋で、俺の寮生活は始ま
った。