普段見ないメンバーの顔に、少しドキドキしてしまう中、恐る恐るテーブルに近づいて

頼まれていた紙とペンを持って行く。

持って来ていた紙とペンがさっき切れてしまったらしい。

「頼まれていたものです。どうぞ」

「ありがとう。ごめんね、こんなもの用意してもらっちゃって」

「いえいえっ」

そこで会話は終了。

メンバーはセトリを決めることに集中し始めて、私はそっとテーブルから離れた。

          +   +   +

「よし、今日はこれくらいかな」

お店の外がオレンジ色になり始めた時、そうさんのその一言でその場の空気が緩む。

みんな相当集中していたのか、椅子の背もたれにもたれてぐったりしている。

「あーっ、腹へった!」

「僕もだよ」

「俺もー」

……そうだ!