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「ーーっはあ、はあ……」



無事到着、全力ダッシュしたおかげで間に合った。


あぶなかったあ……。



「ーーっあ、ののか!」


「清水さんっ!」



今、ぷんすか怒ったポーズを取りながらわたしの方へずんずん歩いて来るのはマネージャーの清水(しみず)さん。


とっても頼りになるひとで、てきぱき仕事をこなす姿にとっても憧れちゃうの。

もう、“Theデキる女”の雰囲気がカッコいい。



「ののか、あんたまた街中で眼鏡と帽子取ったでしょ。ネットで軽い騒ぎになってるわよ?『やばい、“のの”がいる!!』って」


「う……はい、すみません……」


「もう、気を付けなさいね。もし、ののかに何かあったら心配だから」


「…しみずざん……っ!」


「あっ、……もうその涙もろさも少しは直しなさいね」


「うう……清水さんだいすき」


「はいはい、」



呆れつつも、わたしを見る瞳はとっても優しかった。