この女の子も全員を虜にするような愛らしい容姿。

明るくてふわふわとした雰囲気をあわせ持つプロのモデルさん。


めちゃくちゃ可愛くて、非の打ち所がない完璧女子なのだとか。



……そんなこと、ないのになぁ……。



ぼーっと彼女たちが雑誌を見て騒いでいる様子を見つめて、下がってきていた大きめの眼鏡をカチャリと上に上げた。


最近よく落ちてくるなあ。新調しようかな……。



「ーーていうかさあ、絶対Ruiって彼女いるよね」


「ーー……っ!」




眼鏡を支えていた手がびく、と固まって落としそうになったのを慌ててキャッチ。


そんなわたしを知らずに、彼女たちの会話はどんどん進んでいって。




「わかるー!このちょっとミステリアスな雰囲気が……ねえ……?」


「えーショックー…」


「わたしは応援するー。Ruiが好きになった子だよ?絶対めちゃくちゃ良い子だって」


「それもそうかー…。……あれ、でも、」



Ruiって女嫌いじゃなかったっけ?