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「……昨日はありがとう」
「いーえ、俺が勝手に連れてきただけだし。……もうあんなに甘えてたののかに会えなくて残念だなあ」
「……っひとこと余計」
「どうしたしまして」
あれから、結構な時間眠ってしまっていたみたいで、気がつくと朝日が見えていた。
昨日の記憶がぼんやりしてる。でもなんとなく、琉唯くんがすっごく優しかったっていうのは覚えている。
……あと、わたし口移しされたような……。
でも目の前には、そんなことも気にしていないケロリとした男がひとり。
「ん?なに?」
「……っなんでもない」
……気のせいだった、っていうことにしておこう。
変に意識しても、怪しまれるし……気持ち、バレちゃうし。