「──というわけなのですが、どう思います?」



休み明け。10月初めての月曜日。

お昼ご飯を済ませた私は璃愛に意見を求めた。



「確かにその答えは1番困るね。実用的な物ってごまんとあるし」

「やっぱり璃愛も同じかぁ」

「でも、そこで見栄を張った光葉も良くなかったよ。自分で自分の首絞めてどうするの」

「うううっ」



共感されるもバッサリと言い切られてしまい、倒れ込むように机に突っ伏す。


見栄じゃないもん。私はただ、頼れる先輩でいたかっただけだもん。

そもそもの発端は悩みの種を蒔いた久代くんなんだから、私はどちらかというと巻き込まれたほうなのに。


でも、その種を早急に処理していれば、こんなふうにはならずに済んだんだよね……。



「では私は一体どうしたらよいのでしょうか……」

「そんなの、正直に今の気持ち伝えてもう1回聞くしかないでしょ。探すの大変だからもっと条件絞ってとか。それでも渋るようなら、このままだと受験危うくなるから、とか」