毎年この季節が来ると、肌寒さも相まってセンチメンタルな気分になりがち。
だったけど、それはあくまでも去年までの話。
久代くんと付き合い始めた今年は──。
「来月から後半戦ですね。先輩は進路どうするかもう決めてるんですか?」
「うん。大学に進学する予定だよ。それよりさ、もうすぐ誕生日だよね!」
確認するように顔を覗き込むと、奥二重の目がまん丸に開いた。
「覚えてたんですか?」
「当然だよっ。彼女なんだからっ」
先ほどの彼と同じ台詞で得意げに言い切る。
何を隠そう、10月は久代くんの誕生月!
そして交際3ヶ月を迎えるおめでたい月なのだ!
「プレゼント、何が欲しい?」
「えっ、いいんですか? 忙しいんじゃ……」
「大丈夫! 記念日は難しそうだけど、誕生日は時間取れるから!」
2ヶ月記念の時はあいにく休日だったため電話で済ませた。
だからその分、3ヶ月記念は直接祝いたい。もちろん誕生日も盛大に祝うつもり。
だったけど、それはあくまでも去年までの話。
久代くんと付き合い始めた今年は──。
「来月から後半戦ですね。先輩は進路どうするかもう決めてるんですか?」
「うん。大学に進学する予定だよ。それよりさ、もうすぐ誕生日だよね!」
確認するように顔を覗き込むと、奥二重の目がまん丸に開いた。
「覚えてたんですか?」
「当然だよっ。彼女なんだからっ」
先ほどの彼と同じ台詞で得意げに言い切る。
何を隠そう、10月は久代くんの誕生月!
そして交際3ヶ月を迎えるおめでたい月なのだ!
「プレゼント、何が欲しい?」
「えっ、いいんですか? 忙しいんじゃ……」
「大丈夫! 記念日は難しそうだけど、誕生日は時間取れるから!」
2ヶ月記念の時はあいにく休日だったため電話で済ませた。
だからその分、3ヶ月記念は直接祝いたい。もちろん誕生日も盛大に祝うつもり。