「冷房対策で持ってきたんですけど、出番がなかったので。良かったら使ってください」
「……ありがとう」
お言葉に甘えて袖を通した。
同じMサイズでも、体感はLサイズ。なんだか包み込まれてるみたい。
この清潔感のある香りは洗剤? 柔軟剤かな?
「あ、ここ間違ってる」
「ええっ⁉ どこどこ⁉」
「セイの部分。日へんじゃなくて目へんです。あとここは、月じゃなくて円って書きます」
「そうなの⁉ 危なかったぁ。ありがとう!」
我に返り、慌てて書き直す。
本当に危なかった。あのまま夢中になってたら完全に危険人物化してた。
もう、しっかりしろ私! テスト直前だぞ!
受験には関係なくても、赤点取ったら追試があるんだから。卒業まで油断しちゃダメ!
以前よりも厳しく活を入れ、時折彼の手を借りながら勉強に励んだ。
*
「今日はここまで。お疲れ様でした」
「……ありがとう」
お言葉に甘えて袖を通した。
同じMサイズでも、体感はLサイズ。なんだか包み込まれてるみたい。
この清潔感のある香りは洗剤? 柔軟剤かな?
「あ、ここ間違ってる」
「ええっ⁉ どこどこ⁉」
「セイの部分。日へんじゃなくて目へんです。あとここは、月じゃなくて円って書きます」
「そうなの⁉ 危なかったぁ。ありがとう!」
我に返り、慌てて書き直す。
本当に危なかった。あのまま夢中になってたら完全に危険人物化してた。
もう、しっかりしろ私! テスト直前だぞ!
受験には関係なくても、赤点取ったら追試があるんだから。卒業まで油断しちゃダメ!
以前よりも厳しく活を入れ、時折彼の手を借りながら勉強に励んだ。
*
「今日はここまで。お疲れ様でした」