キャリーバッグに座る男子生徒を見つけるやいなや、彼の名前を呼んで駆け寄った。
「おかえり〜!」
「ただいま。学校お疲れ様です」
「久代くんこそ。長旅お疲れ様。北海道はどうだった?」
「最高でした。景色は綺麗だしご飯は美味しいし。先輩の言う通り、消臭スプレーと腹巻き持っていって正解でした。ありがとうございました」
「いえいえ! 楽しめたみたいで良かった!」
1週間ぶりの会話に花を咲かせる。
サラツヤな黒髪に奥二重の目、スラッとした体躯。
彼は久代 瑠生くん。1つ下の高校2年生で、つい先週交際2ヶ月を迎えたばかり。
「そうだ、お土産買ってきたので渡しますね。はい、どうぞ」
「ありがとう!」
手のひらサイズのコンパクトな箱を受け取った。
包装紙にくるまれていて中身は見えないが、既にほんのりと甘い匂いが漏れている。
「むむむ……これは、お菓子? チョコレート?」
「おかえり〜!」
「ただいま。学校お疲れ様です」
「久代くんこそ。長旅お疲れ様。北海道はどうだった?」
「最高でした。景色は綺麗だしご飯は美味しいし。先輩の言う通り、消臭スプレーと腹巻き持っていって正解でした。ありがとうございました」
「いえいえ! 楽しめたみたいで良かった!」
1週間ぶりの会話に花を咲かせる。
サラツヤな黒髪に奥二重の目、スラッとした体躯。
彼は久代 瑠生くん。1つ下の高校2年生で、つい先週交際2ヶ月を迎えたばかり。
「そうだ、お土産買ってきたので渡しますね。はい、どうぞ」
「ありがとう!」
手のひらサイズのコンパクトな箱を受け取った。
包装紙にくるまれていて中身は見えないが、既にほんのりと甘い匂いが漏れている。
「むむむ……これは、お菓子? チョコレート?」