☆☆☆
この遊園地は普通の規模の遊園リよりも少し大きいようで、奥へ進むとうさぎやモルモットといった動物たちを見ることもできた。
広いから、簡易的な動物園が併設されているみたいだ。
「動物か。ちょっと安心するな」
尋が私の隣に立ち、小屋の中に入っている白いウサギを見つめる。
ウサギは外の世界の惨事なんて知らない様子で細切りになったニンジンを食べている。
その食べ方が可愛らくして思わず頬が緩んだ。
「そうだね。ずっと見ていたいね」
ここにいれば辛い現実なんて忘れることができそうに思えた。
だけど、ここだって所詮は遊園地の中だ。
そう簡単に現実から目をそむけることはできなかった。
「よっし! じゃあ、ババ抜きな!」
そんな声が聞こえてきて視線を向けると、ひとつのチームが今まさにゲームを開始しようとしていた。
ゲームにトランプを選んだようで、テーブルを挟んでふたりずつに別れてベンチに座っている。
彼らはなんのためにゲームをするんだろう?
この遊園地は普通の規模の遊園リよりも少し大きいようで、奥へ進むとうさぎやモルモットといった動物たちを見ることもできた。
広いから、簡易的な動物園が併設されているみたいだ。
「動物か。ちょっと安心するな」
尋が私の隣に立ち、小屋の中に入っている白いウサギを見つめる。
ウサギは外の世界の惨事なんて知らない様子で細切りになったニンジンを食べている。
その食べ方が可愛らくして思わず頬が緩んだ。
「そうだね。ずっと見ていたいね」
ここにいれば辛い現実なんて忘れることができそうに思えた。
だけど、ここだって所詮は遊園地の中だ。
そう簡単に現実から目をそむけることはできなかった。
「よっし! じゃあ、ババ抜きな!」
そんな声が聞こえてきて視線を向けると、ひとつのチームが今まさにゲームを開始しようとしていた。
ゲームにトランプを選んだようで、テーブルを挟んでふたりずつに別れてベンチに座っている。
彼らはなんのためにゲームをするんだろう?