繭乃は一層不機嫌そうな表情になって大きくため息を吐き出した。
校内では美人で優しいと評判の繭乃だけれど、実際には感情の起伏が激しいタイプなのかもしれない。
それとも、今はこんな状況にいるからだろうか。
「こっちに地図がある!」
コーヒーカップから離れた位置に大きな看板がある事に気がついて私は駆け出した。
園内の地図があれば出口まで迷うこともない。
繭乃の機嫌もこれ以上悪くなることもないだろう。
「出口は向こうだな」
智道が地図を確認して後方へ視線を向ける。
その先にはメリーゴーランドやジェットコースターがあり、その奥が出入り口になっているらしい。
少し遠いけれど、歩くしかない。
4人で歩き始めると園内のあちこちから声が聞こえてくることに気がついた。
「誰かいる」
尋がつぶやき、警戒したようにコーヒーカップの柵に身を寄せて確認する。
「同じジャージを着てるな」
校内では美人で優しいと評判の繭乃だけれど、実際には感情の起伏が激しいタイプなのかもしれない。
それとも、今はこんな状況にいるからだろうか。
「こっちに地図がある!」
コーヒーカップから離れた位置に大きな看板がある事に気がついて私は駆け出した。
園内の地図があれば出口まで迷うこともない。
繭乃の機嫌もこれ以上悪くなることもないだろう。
「出口は向こうだな」
智道が地図を確認して後方へ視線を向ける。
その先にはメリーゴーランドやジェットコースターがあり、その奥が出入り口になっているらしい。
少し遠いけれど、歩くしかない。
4人で歩き始めると園内のあちこちから声が聞こえてくることに気がついた。
「誰かいる」
尋がつぶやき、警戒したようにコーヒーカップの柵に身を寄せて確認する。
「同じジャージを着てるな」