ジェットコースターから離れて座り込んでいると少しずつ気持ちが落ち着いてくる。

それでも真っ青な顔をしているんだろうなと、自分でもわかった。




「クレジット人間の制度を利用して一括払いにするとああなるってことか……」




さっきから落ち着きなく歩き回っていた尋が呟く。

クマはたしかにそのようなことを言っていた。

何億もするダイヤモンドを一括払いで購入したのだと。




「どうしてあの子は拒否しなかったんだ?」




そう言ったのは智道だ。