☆☆☆
もし食べ物の中に毒が入っていたら?
そんな不安をよそに繭乃がクレープにかぶりついた。
口の端にクリームをつけながら「美味しい」と頬を緩ませる。
ごくんっと飲み込むのを見て私も恐る恐るクレープに口をつけた。
もっちりとしたクレープ生地に、甘すぎないクリーム。
チョコレートソースとバナナの相性も抜群だ。
「あ~美味しかった!」
相当お腹が空いていたのだろう、繭乃はものの5分ほどですべて食べきってしまった。
「やっぱりここは社会学習の場所なんじゃないか?」
お腹が膨らんで少し余裕が出てきたのか、尋がそう言い始めた。
「でも、私達ここへ来た記憶がないんだよ? 誘拐されてきたに決まってる!」
社会学習の一貫だとしても、普通じゃないことは明らかだ。
「そうだけど、別に危害を加えられているわけじゃないし、激しい労働を強いられてるわけでもない。そんなに気にすることないだろ」
もし食べ物の中に毒が入っていたら?
そんな不安をよそに繭乃がクレープにかぶりついた。
口の端にクリームをつけながら「美味しい」と頬を緩ませる。
ごくんっと飲み込むのを見て私も恐る恐るクレープに口をつけた。
もっちりとしたクレープ生地に、甘すぎないクリーム。
チョコレートソースとバナナの相性も抜群だ。
「あ~美味しかった!」
相当お腹が空いていたのだろう、繭乃はものの5分ほどですべて食べきってしまった。
「やっぱりここは社会学習の場所なんじゃないか?」
お腹が膨らんで少し余裕が出てきたのか、尋がそう言い始めた。
「でも、私達ここへ来た記憶がないんだよ? 誘拐されてきたに決まってる!」
社会学習の一貫だとしても、普通じゃないことは明らかだ。
「そうだけど、別に危害を加えられているわけじゃないし、激しい労働を強いられてるわけでもない。そんなに気にすることないだろ」