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クレープ屋の前にいた繭乃と智道のふたりと合流して、ゲームをすることを提案した。

智道は驚いた顔をしていたけれど、さっき見たお好み焼き屋でのことを説明すると納得してくれた。




「確かゲームは三種類から選べるんだったよね?」



「あぁ。ジャンケンとダーツとトランプだ」




私の質問に尋が答えてくれる。




「無難にジャンケンでいいんじゃないの?」




そう言ったのはお腹が減っている繭乃だ。

誰も異言はない。




「よし、じゃあいくぞ」




じゃーん、けん、ぽんっ!

同時に出したのはグーとパーで、尋の一人負けになってしまった。




「なんだ、俺が働くのかよ」




一瞬嫌な顔をした尋だけれどすぐに笑顔に変わる。




「まぁ、ちょっとした労働だし、大丈夫だろ」