「30分で4人分のお好み焼きか。一枚200円って書いてあるから、800円の稼ぎってことか」



「そのくらいならできそうだね。屋台の値段が普通の遊園地よりも随分安く設定されてる」




繭乃が興味を持ったクレープは一つ100円で購入できるらしい。

これなら労働してもいいかなと思えてくる。




「とにかくこのままなにも食べないでいればいずれ餓死する。俺たちもなにか食べないと」




それはこの遊園地の言いなりになるということを意味しているようで、嫌な気持ちになってくる。

けれど尋の言う通り生きて帰るためには食事をするしかない。




「わかった。私達もゲームをしよう」




私は苦い気持ちで頷いたのだった。