そう言ってドアが閉められた。




「半日間の労働であれだけの手当かぁ」




繭乃が空を仰いで呟く。

鏡はとてもいい天気で、私の心模様とは大違いだ。




「それじゃあ、宝石一個はどれくらいなのかな?」




繭乃が小さな声で呟いたけれど、その声は誰にも届かなかったのだった。