「そうだ。君たち4人でもう1度ゲームをしてよ」




クマの言葉に驚いた顔をしたのま繭乃と尋だ。




「ゲーム? 何言ってんの? 私達はもうゲームで勝ったんだからやるわけないでしょ!」



「そうだぞ! 早くこいつらを労働に戻せよ!」




怒鳴られたクマは少しも動じた様子を見せない。

と、そのとき言うことをきかない繭乃と尋が同時に「痛っ!」と声を上げてうずくまった。

電流が流されたのだ!




「いいから、ゲーム。それで負けた方が労働に行く。視聴者はそれを望んでる」




クマがもう1度タブレットを見せてくると、たしかにそんなコメントが多く寄せられているようだ。

優秀な人間はどちらなのか。

ちゃんと決着をつけて見せろと言っているのだ。




「ゲームくらい、どってことないよな」