「おはよう」




いつの間にか香菜が目を覚まして布団に座っていた。




「お……はよう」




声がかすれる。

ちゃんと眠っていたはずだけれど悪夢のせいで最悪な気分だ。

頭も重たい。




「点呼があるから、行くよ」




香菜は視線だけで私を促したのだった。