ひどい経験をしたあとだから眠れないだろうと思っていたけれど、湿っぽい布団に入るとまぶたが重たくなってきて、気がつけば夢を見ていた。
夢の中の私は8歳くいらで家族で遊園地に来ていた。
お父さんとお母さんとおばあちゃんと一緒に観覧車に乗ったり、お化け屋敷に入ったりする。
観覧車では頂上についたときみんなで写真を撮ったし、お化け屋敷の中では怖くてお父さんに抱きついたりした。
それは遠い日の楽しかった記憶。
その記憶はあっという間に黒いものへ塗り替えられる。
遊んでいた遊園地内に緑色のクマの着ぐるみが現れたのだ。
両親はそれを見て『ほら、クマさんだよ』と、私に声をかける。
本当なら可愛いはずのクマ。
出会ったら嬉しいはずの着ぐるみが、私は恐ろしいものだとすでに知っていた。
あいつが近づいてくる前に逃げなきゃ!
そう思うのに、家族は私の手を引いてクマへ近づいていく。
夢の中の私は8歳くいらで家族で遊園地に来ていた。
お父さんとお母さんとおばあちゃんと一緒に観覧車に乗ったり、お化け屋敷に入ったりする。
観覧車では頂上についたときみんなで写真を撮ったし、お化け屋敷の中では怖くてお父さんに抱きついたりした。
それは遠い日の楽しかった記憶。
その記憶はあっという間に黒いものへ塗り替えられる。
遊んでいた遊園地内に緑色のクマの着ぐるみが現れたのだ。
両親はそれを見て『ほら、クマさんだよ』と、私に声をかける。
本当なら可愛いはずのクマ。
出会ったら嬉しいはずの着ぐるみが、私は恐ろしいものだとすでに知っていた。
あいつが近づいてくる前に逃げなきゃ!
そう思うのに、家族は私の手を引いてクマへ近づいていく。