☆☆☆
私が連れてこられたのは施設の奥にある宿泊部屋だった。
宿泊といってもホテルや旅館みたいに丁寧な扱いを受けるわけじゃない。
「ここだ」
男が立ち止まった部屋が灰色のドアで、プレートには105と簡素に描かれている。
男はズボンのベルトにつけてあるキーホルダーを手にする。
そこには似たような形状の鍵が5つついていた。
その中の一つをドアの鍵穴に差し込んで、開ける。
促されて中に入ると、そこは10畳ほどのフローリングだった。
地面に布団が並んでひかれていて、四方の壁に窓は見えない。
けれどどこからか換気扇の音だけは聞こえてきていた。
「ここは?」
質問するために振り向いたのに、男はなにも言わずにドアを閉めてしまった。
そして鍵がかけられる音が聞こえてくる。
視線を部屋の中へ戻すと、布団の上には3人の女の子たちが座ったり寝転んだりしていた。
みんなやつれた顔をしていて、服も体も汚れている。
私が連れてこられたのは施設の奥にある宿泊部屋だった。
宿泊といってもホテルや旅館みたいに丁寧な扱いを受けるわけじゃない。
「ここだ」
男が立ち止まった部屋が灰色のドアで、プレートには105と簡素に描かれている。
男はズボンのベルトにつけてあるキーホルダーを手にする。
そこには似たような形状の鍵が5つついていた。
その中の一つをドアの鍵穴に差し込んで、開ける。
促されて中に入ると、そこは10畳ほどのフローリングだった。
地面に布団が並んでひかれていて、四方の壁に窓は見えない。
けれどどこからか換気扇の音だけは聞こえてきていた。
「ここは?」
質問するために振り向いたのに、男はなにも言わずにドアを閉めてしまった。
そして鍵がかけられる音が聞こえてくる。
視線を部屋の中へ戻すと、布団の上には3人の女の子たちが座ったり寝転んだりしていた。
みんなやつれた顔をしていて、服も体も汚れている。