確認せずにはいられなかった。

私はここへきてからもずっと尋のことを想っている。

尋はどうなんだろう?

遊園地へ来てからの尋はどこかおかしかった。

時折見せる顔は繭乃と同じで、自分の欲望を顕にしている。

私のそばにずっといてくれたのは、尋じゃなくて智道のほうだった。




「何言ってんだよ。もちろん」




尋の言葉にパッと顔を上げる。

手を伸ばして私の頭を優しく撫でる。




「尋……」



「でも今はそんなこと関係ないから」




優しさの後で突き放されて私の頭は混乱する。

尋は私の頭に置いた手で、痛いくらいに髪の毛を掴んできた。




「痛いよ、なにするの!?」