でもそれは、私がクレジット人間になって労働することを意味している。

智道を助けたい。

だけど自分も負けたくない。

そんな矛盾した感情がぐるぐると頭の中を回っている。

どうしよう。

どうすればいいんだろう。

あのふたりに乗せられてゲームなんてしなければよかったんだ。

今更後悔してももう遅い。

ふたりの勝利はすでに確定しているようなものなのだから。

負けるのは私か智道。

どちらかだと、ふたりは最初からわかっていてこのダーツを始めたんだ。

悔しくて下唇を噛みしめる。

一体いつから?

いつからふたりは共謀していたんだろう。

そうとしか思えない展開だ。