「2投目」




クマが間髪入れずに指示を出す。

それにも尋は動揺を見せることなく、冷静に対処する。

2投目も同じ40点のところに刺さった。




「やった! すごいよ尋!」




思わず手を叩く。

ここが普通のダーツバーかなにかだったら、もっと喜んでいたのに。

そして尋の3投目は真ん中の50点に刺さって終わった。




「以外と簡単だったぞ」




尋は我慢できない笑顔を浮かべて言う。

そっか、意外と簡単なんだ。

そう聞くと少しだけ安心できる。

尋のトータル得点は130点。

繭乃よりも高い。




「100点は超えられるものなんだな」