「ジャンケンとダーツ、どっちがいい?」




尋が私へ向けて質問するので、視線が思わずダーツ版へ向かう。

でも、ダーツは未経験だ。

中央の丸い印に矢を当てればいいだけの簡単なゲームだということは知っているけれど、実際にやったことはない。




「ダーツか?」




視線に気がついた尋が聞いてくる。

私は慌てて左右に首を振った。




「ダーツはやったことがないし、よくわからないよ」




なんにせよゲームの選択肢が少なすぎる。

生死がかかっているゲームを行うというのに、この三種類しかないなんてひどい。




「俺もダーツは未経験だ。他のみんなは?」