「勝手に話を進めるんだから仕方ないだろ」




ため息まじりに言っているけれど、やはり繭乃のことをほっとけないんだろう。

私も3人に近づいた。




「みんなが参加するなら、私も参加するよ」




1人でこの遊園地に取り残さえるなんて考えただけで寒気がする。




「よし、じゃあ全員参加だな」




尋はそう言うとクマへ向き直った。

クマが持っている箱の中を覗き込んでいる。




「ゲームはジャンケンとトランプとダーツ。どれを選ぶ?」